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WHOが2027年初頭に喘息ガイドラインを改定へ、患者の安全と吸入薬へのアクセス改善が焦点に

引用元:https://www.who.int/news/item/17-09-2026-patient-safety-at-the-heart-of-forthcoming-who-asthma-guidelines

引用元: https://www.who.int/news/item/17-09-2026-patient-safety-at-the-heart-of-forthcoming-who-asthma-guidelines


世界保健機関(WHO)は、2026年の世界患者安全デーに合わせて、新しい喘息ガイドラインの策定を進めていることを発表しました。

今回のテーマは「非感染性疾患のための安全なケア」となっています。

喘息のような長期的な病気を持つ人々にとって、患者の安全は病院の中だけでなく、日々の生活全般に及ぶことが特徴です。

これには、効果的な治療へのアクセスや、吸入器の正しい使用、症状の定期的な確認、悪化時のサポートが含まれます。

WHOは一次医療向けの更新された喘息ガイドラインを、2027年初頭に発行する予定であることを明らかにしました。

WHO is developing updated guidance on asthma for primary care, to be published in early 2027. ... Asthma affected an estimated 363 million people in 2023 and caused 442 000 deaths.

(Patient Safety and WHO Asthma Guidelines)

主要な論点・合意事項

1. 症状緩和薬(リリーバー)への過度な依存と気道炎症への未対処

喘息ケアにおける最大の課題の一つは、根本的な気道の炎症に対処せず、一時的な症状緩和だけに頼ってしまう点にあります。

気管支拡張薬などの症状緩和薬は、一時的に気道を広げて息苦しさを和らげてくれます。

しかし、これらを頻繁に使用することは、喘息のコントロールが十分にできていない証拠であり、深刻な発作が起きるリスクを高める要因になり得ます。

症状緩和薬の過剰な使用は、喘息発作の発生率や死亡率の上昇につながることが報告されています。

One of the main challenges in asthma care is overemphasis on symptom relief without addressing underlying airway inflammation. ... Reliever inhaler overuse has been associated with increased rates of asthma attacks and mortality.

(Patient Safety and WHO Asthma Guidelines)

2. 吸入ステロイド薬の使用不足と経口薬による副作用リスク

吸入ステロイド薬は、気道の炎症を直接抑えることで、重い発作や喘息による死亡のリスクを低下させる重要な薬剤です。

それにもかかわらず、この吸入ステロイド薬は世界的に使用が不足している実態が指摘されています。

炎症が治療されないまま放置されると、症状が悪化しやすくなり、結果としてステロイド錠剤などの経口薬を繰り返し服用する必要性に迫られます。

しかし、ステロイドの錠剤を長期間にわたって服用し続けることは、体に対して様々な副作用をもたらす原因になりかねません。

Inhaled corticosteroids reduce airway inflammation and lower the risk of severe attacks and asthma-related death. Yet they remain underused... and the need for repeated courses of steroid tablets, which can themselves cause adverse effects over time.

(Patient Safety and WHO Asthma Guidelines)

3. 多くの国における吸入薬の入手可能性と価格の課題

世界中の多くの国々において、吸入薬を手に入れることは依然として困難な状況にあります。

2023年のWHOの報告によると、低所得国および下位中所得国の公的医療施設において、気管支拡張薬の吸入器が常備されているのは全体の3分の2に満たないのが現状です。

さらに、ステロイドの吸入器に至っては、半数未満の施設でしか利用できないことが明らかになっています。

調査によると、重い喘息症状を持つ人の45%から60%が吸入ステロイド薬を使用しておらず、特に低所得の地域でその治療の格差が顕著に見られます。

Access to inhaled medicines remains a challenge in many countries. ... The Global Asthma Network survey found that 45% to 60% of people with severe asthma symptoms, depending on age group, were not taking inhaled corticosteroids...

(Patient Safety and WHO Asthma Guidelines)

結び

喘息ケアを改善するためには、正しい薬が存在するだけでなく、患者自身が薬の役割や吸入器の正しい使い方、悪化時の対応を理解することが不可欠です。

医療従事者は、吸入方法の指導や、継続的な治療のサポートにおいて極めて重要な役割を担っています。

WHOが2027年初頭に発行する新しい喘息ガイドラインは、エビデンスに基づいたケアを強化し、防ぐことができる健康被害を減らす狙いがあります。

すべての喘息患者が適切な治療にアクセスし、効果的なサポートを受けられるようになるか、今後の進展が注目されます。

WHO's forthcoming asthma guidance aims to strengthen evidence-based care and reduce avoidable harm so that every person living with asthma can access appropriate treatment and the support needed to use it effectively.

(Patient Safety and WHO Asthma Guidelines)


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