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創業の想い

知のラストワンマイルを、
埋める。

CrossHealth 代表・木内翔太

薬剤師として現場に立ちながら公衆衛生を学ぶうちに、気づいたことがあります。
国の医療政策は、地域の一つひとつの薬局と、そこに通う患者さんの暮らしに、確かに効いている。
でも、その全体像は現場からあまりに見えにくい。薬局が地域から静かに消えていくとき、いちばん困るのは、そこで暮らす人たちです。

「助けて」と言えないうちに閉じてしまう、誰かにとって歩いて行ける唯一の薬局を、先回りで支えられないか。そのために、散らばった公開データを集めて、地域のいまが見える形にしはじめました。
これはいつか、研究者や政策をつくる人にも使ってほしい。根拠を持って「ここには薬局が必要だ」と言える道具にしたいのです。

そして、こういう新しい仕組みは、たいてい東京から生まれます。
だから私は、あえて西から始めます。
大阪から、日本の医療を少しだけ動かせたら。
同じ志を持つあなたと、一緒に。

文・木内翔太

医療の「知」は、最後の一区間だけ、届いていない。
CrossHealthは、その一区間『知のラストワンマイル』を埋めるためにつくった会社です。

やっていることは、ひとつです。
全国の薬局を単位に、地域を測る。
どこで薬局が先に細るのかを、公開されているデータだけで示しています。

いま、持っているもの

47都道府県

全国を、同じ物差しで測ってある

47都道府県・1,890市区町村。 公開データを、どの地域も同じ手順で構造化しています。 あなたの街のレポートは、いま1,877地域で無料でお送りできます。

36件

「廃止届」ではなく、本当に消えた薬局を数えられる

薬局が閉じた数は、廃止届の件数ではありません。移転も、承継による名義変更も、同じ届出で出てきます。 大阪市では、2025年6月〜2026年5月の12か月の廃止届126件のうち、 そのまま消えたのは36件でした。 ここを分けられないと、地域から失われた供給を約3.5倍に見積もることになります。

約4万6千発言

行政が自分の言葉で書いたものを、引ける

47都道府県の医療計画、地域医療構想調整会議の議事録、 そして2007年から、公開されている中医協総会の議事録すべて(約4万6千発言)を「誰が・どの立場で・何を言ったか」で引けます。 数字に、行政が使っている言葉を付けられます。

この3つが同時に揃っている場所は、たぶん他にありません。 そして3つ目があるから、1つ目と2つ目を行政が読める言葉で説明できます。

順位をつける相手と、つけない相手

個別の事業者の経営判断のためには、順位をつけません。

出店の可否、承継の是非、採算の見通し。相手が個店でも、チェーンでも同じです。

公的データの実数をお渡しするところまでで、決めるのはご自身です。

公共の資源配分のためには、順位をつけます。

県の基金配分、休日夜間の当番制と災害時拠点の設計、市町村のへき地対応。

住民の受療機会をどこに配分するかの問題は、順位をつけなければ決められないからです。

個店に順位をつけない事業者だから、行政の順位づけを預けていただける。 その順番でありたいと思っています。

お金の出どころ

提言を書く以上、だれからお金を受け取っているかを公開します。収入の種類ごとの、おおよその割合です。

  • 会員の会費:100%医療政策ウィークリー・政策リサーチ・鴨川デルタ応援
  • 投げ銭:まだありません金額を決めずにいただく応援
  • 受注:まだありません都道府県・薬剤師会などからの調査・資料づくり
  • サイト制作の管理:受注が1件あります(入金前)研究室などのウェブサイトの制作と運用

2026年9月の入金の割合です(金額は載せていません)。年に1回、日付を付けて更新します。取引先の名前は、公共の相手で先方の了承がある場合に限って載せます。個人のお名前は載せません。

代表プロフィール

国会議事堂前に立つ、CrossHealth代表・木内翔太

木内 翔太 / Shota KIUCHI

薬剤師、公衆衛生学修士(MPH)

  • 東京科学大学病院 薬剤部、みどり薬局(東京都台東区)に勤務
  • 東京大学大学院医学系研究科 公共健康医学専攻 入学・卒業(公衆衛生学修士 / MPH)/同 医学博士課程 在籍中
  • 2026年8月 CrossHealth合同会社を創業
くわしく読む(原点・連携・続け方・掲載と登壇・常夜灯機関)

どの薬局がいつ消えたかを、まとめて見られる場所がない

薬局が一軒消えると、そこへ通っていた人の薬が止まります。
それなのに日本には、どの薬局がいつ消えたのかを、まとめて見られる場所がありません。
行政の資料は県ごとにばらばらのPDFで置かれ、閉局は廃止届の山に埋もれています。

見えないと、どうなるか。ひとつだけ、実例を書きます。

計画に「へき地はない」と書かれた府で

大阪府の医療計画には「府内にへき地はない」と書かれています。すべての市町村に一般診療所が開設されているから、というのがその理由です。
ところが同じ府の千早赤阪村には、薬局が一軒もありません。診療所で処方箋は出ますが、村内にそれを受ける薬局がない。

国も自治体も、地域の医療は医師の分布で測ります。
その足元で薬局が消えていることは、いまの物差しでは見えません。

原点:すべての人の健康を守りたい

私は、臨床現場で働く薬剤師の両親のもとで育ちました。
「すべての人の健康を守ることに貢献したい」
——その想いで薬剤師になり、大学病院と地域の薬局で働きました。

現場は好きでした。
ただ、目の前の一人ひとりに向き合うほど、
「カウンターの向こうに来られない人を、自分は助けられていない」
という限界も感じました。
それが公衆衛生大学院(東京大学)に進んだ理由です。
修士を出たら教育か政策の現場に進むつもりが、研究の面白さに引き込まれ、いまは博士課程で研究を続けています。

『臨床』『研究』『政策』——そして教育と国際協力。
それぞれを渡り歩いて分かったのは、どの島にも素晴らしい人と知があり、そして橋が架かった瞬間に、知は何倍もの価値になるということでした。

この橋には、名前があります。
公衆衛生薬学(Public Health Pharmacy)。
薬剤師の視点で、理論と実務のあいだに橋を架ける学問であり、実践です。
CrossHealthは、その実践のかたちです。
薬局という単位で、地域を測る。
薬局は、まちの健康がいちばん先に現れる場所だからです。

Vision

薬剤師の知見と努力が、臨床を超えて、社会課題の解決に貢献できる世界をつくる。

Mission

知のラストワンマイルを、埋める。

目指す姿

まちの薬局の味方でいながら、行政の判断に使われる。Trusted by pharmacies. Used by policy.

薬剤師の知見と努力が、
臨床を超えて社会課題の解決に貢献できる世界を。
その、知のラストワンマイルを埋める。

ひとりでは、測りきれません

同じ志を持つ“同志”との連携も、広げています。

ただ、驚きは対価になりませんでした

図を見せると、たいてい驚かれます。「こんなに細かく出るんですね」と。
でも、驚きは対価になりませんでした。

読者は増えました。運営費も上回りました。
それでも払ってくださっているのは「見て面白い」と思った方であって、
限られた予算をどこに配るかを、決めなければならない立場の人ではありません。

金額が伸びないのは、値付けの問題ではありませんでした。構造の問題でした。
必要だったのは、細かさではなく「決める立場の人に届くこと」です。

順位をつける相手と、つけない相手(くわしく)

私たちのデータがいちばん高く売れる使い道は、たぶん出店候補地の順位づけと、 買収候補のスクリーニングです。そこには売りません。
まだ、そういう依頼は来ていません。だから、来る前に決めておきました。来てから考えると、たぶん受けてしまうからです。 まちの薬局にとって、それは自分の生殺与奪を他人に渡すことになるからです。

そこで、扱うものによって売る相手を分けています。

  1. 公開の記録を整理したもの(政策リサーチなど)は、どなたにも。材料はだれでも読める議事録や通知で、原典へのリンクも付けています。製薬企業・医薬品卸・調剤チェーンの渉外のご担当にもお売りします。
  2. 薬局ごとのデータと順位は、公共の資源配分のためだけに。県や市町村が、基金の配分・休日の当番・災害時の拠点などを決めるために、その地域の、その目的に必要な範囲でお渡しします。 目的を決めた順位に限り、契約でその目的以外に使わないと定めてお渡しします。 出店・撤退・買収・取引先の評価には、相手がどなたでもお渡ししません。全国の薬局を並べた一覧(全店ランキング)も、どんな目的にも使える県内の全店の一覧も、どなたにも作りません。
  3. 提言は、利害のある相手からお金を受け取らずに書きます。お金の出どころは上に公開しています。

ただし「誰に」で線を引くと破綻します。都道府県薬剤師会は個店の集合体ですが、 県から空白地対策を受託すれば公共の側に回ります。同じ相手が、日によって両側に立つ。だから線は用途で引いています。

個別の事業者の経営判断のためには、順位をつけません。出店の可否、承継の是非、採算の見通し。相手が個店でも、チェーンでも同じです。 公的データの実数をお渡しするところまでで、決めるのはご自身です。

公共の資源配分のためには、順位をつけます。県の基金配分、休日夜間の当番制と災害時拠点の設計、市町村のへき地対応。 住民の受療機会をどこに配分するかの問題は、順位をつけなければ決められないからです。

個店に順位をつけない事業者だから、行政の順位づけを預けていただける。 その順番でありたいと思っています。

どうやって続けているか

二階建てにしています。

一階は、都道府県や薬剤師会からの調査の受託です。どの地区から手を打つべきかを、公的データだけで出す仕事。 単価が乗り、成果が公表され、次の県が向こうから来ます。

二階は、政策研究です。中医協や医療計画の記録を数え直し、国と地域の議論で抜け落ちているものを示す。 そこから提言を書き、自治体や薬剤師会と一緒に計画をつくる。いちばん大きな仕事は、たぶんここから生まれます。政策研究を見る →

一階が食い扶持と信用をつくり、二階が事業になる。この順番は変えません。

私たちの立場

CrossHealth は、薬局を単位に、地域を測る研究所です。

2026年8月、運営を持続させるために大阪・梅田で CrossHealth合同会社を設立しました。
それでも軸は変わりません。
稼いだお金は、なくしてはいけない医療を守り、次の世代に還すために使います。

集計レベルの地図とデータは、これからも無料のままです。法人向けにご提供するのは、その下の粒度と、社内でお使いいただくための権利です。

代表の経歴(すべて)

  • 1994年 千葉県生まれ
  • 私立市川中学・高等学校を卒業後、北里大学薬学部 入学・卒業(薬剤師)
  • 東京科学大学病院 薬剤部、みどり薬局(東京都台東区)に勤務
  • 東京大学大学院医学系研究科 公共健康医学専攻 入学・卒業(公衆衛生学修士 / MPH)/同 医学博士課程 在籍中
  • 2026年8月 CrossHealth合同会社を創業
  • 国立成育医療研究センター研究所 政策科学研究部 共同研究員、日本プライマリ・ケア連合学会 薬剤師部会委員、日本医療薬学会 学術小委員会委員。元・浅草薬剤師会 薬薬連携協議委員

その他の経歴:国立がん研究センター研究所/国立成育医療研究センター研究所/WHO神戸センター/笹川保健財団/国連フォーラム/(一社)スマートヘルスケア協会/(株)ナラティブトラスト/(株)データック/(株)Peds3/(株)プレモパートナー(インターンシップ等)

掲載・登壇

これまでの掲載・登壇をすべて見る(全11件)

常夜灯機関について

この地図と分析の裏には、私たちが「常夜灯機関」と呼ぶ小さな研究組織があります。 正式名称は社会保障持久度研究班。 毎月自動で検証を開き、判断の基準は結果を見る前に固定し、データと不確実性をそのまま見せる。 外れた記録も残す。そういう仕組みで、数字の確からしさを担保しています。

常夜灯は、大きな灯りではありません。しかし消えない。まちの薬局がそうであるように。

なぜこのデータは信頼できるのか(4つの原則) →

最後に

日本は、人口減少と高齢化の課題先進国です。
ここで生まれる知とエビデンスは、これから同じ道をたどる世界の国々の役に立ちます。
だからこそ、島に眠らせておくわけにはいかない。

こうした挑戦は、たいてい東京から始まります。
でも、私たちは大阪から。
2026年8月、大阪・梅田で CrossHealth合同会社を設立しました。同じ志を持つ“同志”と、西から日本を動かしていきます。

橋を架けて、知を届ける。
あなたの現場の気づきも、その橋を渡れば、誰かを守る力になります。

大阪から、日本を動かそう。

CrossHealth 代表 木内 翔太 / Shota KIUCHI

ここから、はじめられます

読んでくださって、ありがとうございます。
言葉より、実物のほうが早いかもしれません。全部、無料で触れられます。

データで地域を見る(無料)

登録不要・無料。どれも同じ公的データから作っていて、横に繋がっています。

この研究所は、どこからも指示を受けていません。

薬局ごとのデータと順位は、チェーン・M&A仲介・卸を含め、出店・買収・撤退の判断にはお渡ししません。 いちばん高く売れる使い道に、売らないと決めています。 だから、書いたことをそのまま出せます。

それを続けられているのは、同志がいるからです。

Support同志になる一度きりでも、毎月でも。金額はあなたが決めてください。
¥〜

見返りはありません。名前も出しません。

ひとつだけ、お願いがあります。「この数字は現場の感覚と違う」と思うところがあったら、 教えてください。現場を知っている人の違和感は、公開データだけでは絶対に拾えません。気づいたことを伝える →

番組の文字起こしなど、お礼のあるかたちがよければ鴨川デルタ 応援プラン(¥500/月)もあります。