地域移行と居住支援の未来図を探る、第6回障害者支援施設在り方検討会を開催
令和8年7月21日に、「第6回 障害者の地域生活支援も踏まえた障害者支援施設の在り方に係る検討会」が開催されました。
今回の検討会では、地域移行や地域生活を支える居住支援をテーマに、先進的な取り組みを行う社会福祉法人などへのヒアリングが行われました。
障害者の高齢化や重度化が進む中、これからの支援施設の役割や住環境整備の方向性について活発な議論が交わされています。
議題:
1.地域移行や地域生活を支える居住支援について
2.その他
(議事次第.pdf, Page 1)
主要な論点として、まず社会福祉法人北摂杉の子会における、定員削減と居室の個室化による環境改善が挙げられます。
同法人では、利用者の高齢化や重度化に対応するため、グループホームへの地域移行を進めるとともに、施設の定員を減らし個室化を推進しました。
これにより、利用者のストレスが減少し、行動障害の軽減につながるなどの効果が報告されています。
居室の個室化を推進することで、居室を個々の特性にあわせた環境にできた
定員減により、リビング等共用部分での他利用者からの刺激の軽減ができた
(資料1 ヒアリング資料 社会福祉法人 北摂杉の子会.pdf, Page 7)
次に、強度行動障害のある人への環境調整と「シャトル型」居住施設という新たな役割についての提案です。
社会福祉法人高水福祉会は、強度行動障害のある人に対する一時的な避難場所としての入所施設の再定義を提案しています。
同法人では、定員50名だった施設の実員を21〜23名に減らし、居室を個別の特性に合わせて改装することで、行動障害の軽減やグループホームへの移行といった成果を上げています。
また、必要に応じて行き来や避難ができる完全個室の「シャトル型」施設「Lohas」の構想を進めています。
これまでの取り組みから
入所施設施設は必要に応じて「行き来、避難」
できる「シャトル型」であるべきで、「避難場
所」といっても、人がひしめき合う「避難場
所」であってはならない。
という考えに至りました。⇨「Lohas」の構想
(資料2 ヒアリング資料 社会福祉法人 高水福祉会.pdf, Page 9)
さらに、地域生活支援型入所施設としての実践と、地域移行コーディネーターの配置も注目べき論点です。
社会福祉法人育桜福祉会が運営する「桜の風」では、入所施設を「通過型」から「地域生活支援型」へと位置づけを変更しました。
同施設では、地域移行コーディネーターを配置し、社会生活力プログラム(SFA)を通じて、地域で暮らすための力を身につける支援を行っています。
令和7年8月時点で68名が退所し、その多くがグループホームなどで生活している実績が示されました。
桜の風では、社会生活力プログラムを日中活動だけでなく
ユニットでの生活場面でも取り組んでいます
グループプログラムと個別プログラムを合わせて
24時間の支援の場面で取り組みます
(資料3 ヒアリング資料 社会福祉法人 育桜福祉会.pdf, Page 6)
今回の検討会では、入所施設を単なる「終の住処」とするのではなく、地域生活へ移行するための一時的な支援の場として再定義する方向性が強く示されました。
今後は、これらのヒアリング結果を踏まえ、地域移行から地域生活維持までを一体的に捉えた居住支援のあり方について、さらに具体的な施策の検討が進められる見通しです。
これらを課題を踏まえ、今後の地域移行の施策を検討するにあたり、入所施設、グループホーム、在宅支援等を個
別に捉えるのではなく、地域移行から地域生活維持までを一体的に捉えた居住支援について整理する必要がある。
(参考資料2 地域移行や地域生活を支える居住支援について(令和8年6月30日 第五回障害者の地域生活支援も踏まえた障害者支援施設の在り方に係る検討会 資料2).pdf, Page 2)
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