令和8年6月の概算医療費は4.3兆円増加傾向が続く医療費の最新動向
厚生労働省保険局調査課から最近の医療費の動向に関する最新データが公表されました。
今回の発表では、令和8年6月における概算医療費や医療保険医療費の動向が詳細に示されています。
医療費全体の動きや診療種類別の変化について、集計結果の概要をお伝えいたします。
最近の医療費の動向 [概算医療費]
令和8年度6月号
厚生労働省保険局調査課
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まず、全体の概算医療費と伸び率についてです。
令和8年6月の概算医療費は4.3兆円となりました。
前年の同じ月と比較すると、6.6%の増加となっています。
また、令和8年度4月から6月までの3か月間の医療費累計は12.4兆円でした。
対前年同期比では2.6%の伸びを記録しています。
ちなみに、令和7年度の年度累計医療費は49.2兆円で、対前年度比で2.6%の増加でした。
1 概算医療費とその伸び
・令和8年度6月の医療費は4.3兆円(対前年同月比+6.6%)
・令和8年度(4~6月)の医療費は12.4兆円(対前年同期比+2.6%)
(令和7年度は49.2兆円、対前年度比 +2.6%)
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次に、医療費の増加要因となる「1日当たりの医療費」と「受診延日数」の伸び率です。
令和8年6月の1日当たり医療費は、対前年同月比で5.4%増加しました。
令和8年度4月から6月の累計でも、対前年同期比で3.6%の増加となっています。
一方で、患者の受診回数等を示す受診延日数は、令和8年6月において対前年同月比1.1%の増加となりました。
ただし、令和8年度4月から6月の累計では、対前年同期比で1.0%減少しています。
このように、受診延日数よりも1日当たり医療費の伸びが全体を押し上げている状況です。
2 「一日当たりの医療費」の伸び
・令和8年度6月の対前年同月比 +5.4%
・令和8年度(4~6月)の対前年同期比 +3.6%
(令和7年度は、対前年度比 +3.3%)
3 「受診延日数」の伸び
・令和8年度6月の対前年同月比 +1.1%
・令和8年度(4~6月)の対前年同期比 ▲1.0%
(令和7年度は、対前年度比 ▲0.7%)
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続いて、診療種類別の医療費の動向を見ていきます。
令和8年6月の対前年同月比では、すべての診療種類でプラスとなりました。
最も伸び率が高かったのは歯科で、プラス9.0%となっています。
次いで医科入院がプラス8.5%と高い伸びを示しました。
調剤はプラス4.7%の増加となっています。
医科入院外はプラス4.5%という結果でした。
1日当たり医療費で見ても、歯科がプラス6.1%、医科入院がプラス8.8%、調剤がプラス4.2%、医科入院外がプラス4.1%とそれぞれ増加しています。
4 診療種類別医療費の伸び
・令和8年度6月の対前年同月比
医科入院 +8.5% +8.8% +5.2% ▲0.3%
医科入院外 +4.5% +4.1% +0.7% +0.4%
歯科 +9.0% +6.1% +2.6% +2.8%
調剤 +4.7% +4.2% +0.3% +0.5%
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医療保険適用分に限定した医療費総額のデータも整理されています。
令和8年6月の医療保険適用分の医療費総額は40,520億円でした。
前年同月比での伸び率は6.8%となっています。
対象者の年齢区分別では、75歳未満の医療費が22,757億円で、伸び率は5.8%でした。
75歳以上の医療費は17,762億円となり、伸び率は8.2%を記録しています。
被用者保険の医療費は14,148億円で、対前年同月比7.3%の増加でした。
国民健康保険の医療費は8,610億円で、対前年同月比4.7%増加しています。
1-1.医療費総額
令和8年度6月 40,520 22,757 14,148 8,610 17,762
1-2.医療費総額の伸び率(対前年同期比)
6月 6.8 5.8 7.3 4.7 8.2
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制度別概算医療費における「1人当たり医療費」の数値も示されています。
令和8年6月の1人当たり医療費は全国平均で3.5万円でした。
対前年同月比での伸び率は7.0%となっています。
75歳未満の1人当たり医療費は2.3万円で、伸び率は6.5%でした。
75歳以上の1人当たり医療費は8.6万円となり、伸び率は5.9%です。
被用者保険の1人当たり医療費は1.8万円で7.2%の増加、国民健康保険は3.7万円で6.6%の増加となっています。
1-2-i. 1人当たり医療費
令和8年度6月 3.5 2.3 1.8 3.7 8.6
1-2-ii. 1人当たり医療費の伸び率(対前年同期比)
6月 7.0 6.5 7.2 6.6 5.9
(ダウンロード.pdf, Page 5)
都道府県別の概算医療費の伸び率についても集計が行われています。
令和8年4月から6月の累計において、医療費総額の伸び率が全国で最も高かったのは東京都で3.8%でした。
次いで青森県以外の各地域でも様々な伸びを示しています。
最も伸び率が低かったのは秋田県で0.1%となりました。
岩手県は0.2%、富山県と宮崎県は0.4%となっています。
地域ごとに医療費の増加傾向に差が見られる結果となりました。
5-1-a. 医療費総額の伸び率(対前年同期比)
全国計 2.6
青森 0.7
岩手 0.2
秋田 0.1
東京 3.8
富山 0.4
宮崎 0.4
(ダウンロード.pdf, Page 30)
令和8年6月の単月で見ると、鳥取県が6.9%、茨城県と滋賀県が7.3%の増加となっています。
岐阜県が7.5%、愛知県が7.4%、長野県が6.0%の伸びを示しました。
山梨県は2.8%にとどまり、地域ごとの変動が表れています。
受診延日数や1日当たり医療費の変化が地域ごとの数字に反映されています。
5-2-a. 医療費総額の伸び率(対前年同月比)
茨城 7.3
山梨 2.8
長野 6.0
岐阜 7.5
愛知 7.4
滋賀 7.3
鳥取 6.9
(ダウンロード.pdf, Page 35)
今後の推移においては、休日数の補正や季節性要素の影響なども含めて分析が進められます。
月ごとの医療費の動向や制度別の影響について、引き続き厚生労働省による調査集計が行われる見通しです。
以上、令和8年6月号の最近の医療費の動向をお伝えいたしました。
3-1. 制度別医療費の伸び率(休日数等の影響補正後・対前年同期比)
(ダウンロード.pdf, Page 10)
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