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高齢者の安全な薬物療法を目指して。厚生労働省がポリファーマシー対策の新たな普及啓発資材を公表

引用元:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_74909.html

引用元: https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_74909.html


厚生労働省は、高齢者の安全な薬物療法を推進するため、ポリファーマシー対策に関する新たな普及啓発資材を作成しました。

この資材は、高齢者の薬物療法の安全確保に必要な事項を調査・検討してきた成果を、より広く普及啓発することを目的としています。

令和8年7月31日付で出された通知において、管下の医療機関や薬局、関係団体において活用されるよう、周知が求められています。

高齢化の進展に伴い、多剤服用による安全性の問題が生じやすい状況がある中、今回の資材公表は重要な一歩となります。

高齢者の薬物療法に関する安全対策を推進するため、普及啓発資材について貴管下の医療機関、薬局及び関係団体においてご活用いただきますよう、周知方お願いいたします。

(高齢者におけるポリファーマシー対策の普及啓発資材について[85KB].pdf, Page 1)

1つ目の重要なポイントは、ポリファーマシーの概念と多剤服用の現状についてです。

ポリファーマシーとは、単に服用する薬の数が多いことだけを指すのではありません。

それに関連して薬物有害事象のリスクが増加したり、服薬過誤や服薬アドヒアランスの低下を招いたりする状態を指します。

統計データでは、服用薬剤数が6種類以上になると、薬物有害事象の発生頻度が高まることが明らかになっています。

高齢になるほど服用する薬剤数が多くなり、安全性の問題が生じやすくなるため、一律の剤数に着目するだけでなく安全性を確保するための処方内容の適正化が求められます。

ポリファーマシーは、単に服用する薬剤数が多いことではなく、それに関連して薬物有害事象のリスク増加、服薬過誤、服薬アドヒアランス低下等の問題につながる状態である。

(高齢者の医薬品適正使用の指針 (総論編)[2.7MB].pdf, Page 6)

服用薬剤数が6種類以上になると薬物有害事象の発生頻度が高まる

(高齢者の医薬品適正使用 of 指針 (総論編)[2.7MB].pdf, Page 7)

2つ目のポイントは、療養環境に応じた処方見直しと意思決定支援のあり方です。

高齢者の病態や生活環境が移行するのに伴い、ポリファーマシー対策で留意すべき点も変化します。

そのため、医療従事者はアドバンス・ケア・プランニング、いわゆるACPなどを通じて、患者や家族の意向を尊重しながら薬物療法を適正化することが重要です。

また、食事や運動、睡眠などの非薬物的対応を優先して検討することも推奨されています。

特に、常勤の医師が配置されていない施設や在宅医療など、それぞれの環境における具体的な留意事項がまとめられています。

患者の病態、生活、環境の移行に伴いポリファーマシーについて留意すべき点が変化する

(高齢者の医薬品適正使用の指針 (各論編(療養環境別))[5.6MB].pdf, Page 6)

ACP等を通じ、

患者・家族の意向も尊重して薬物療法を適正化する

(高齢者の医薬品適正使用の指針 (各論編(療養環境別))[5.6MB].pdf, Page 10)

3つ目のポイントは、病院や地域における具体的な対策の始め方と進め方です。

病院においては、主治医が処方見直しを行う方法や、多職種で情報共有や意見交換をしながら見直しを行う方法が提示されています。

地域においては、地域全体でポリファーマシー対策を推進する「地域ポリファーマシーコーディネーター」などの担当者を決めることが有効です。

既存の診療情報提供書やお薬手帳などのツールや、デジタル技術を活用しながら、多職種が協力して対策を進める体制づくりが求められています。

人員不足などの課題に対しても、テンプレートの活用やタスク・シフトなどの対応策が示されています。

院内の状況に応じて、入院患者への対応方法を検討する

(病院における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方[3.9MB].pdf, Page 34)

地域全体でポリファーマシー対策を推進する担当者を決める

(地域における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方[3.7MB].pdf, Page 22)

結びに代えて、今後の展望をお伝えします。

高齢者の薬物療法を適正化するためには、医療関係者だけでなく、患者やその家族、さらには国民全体の理解を深める啓発活動が不可欠です。

今回作成された普及啓発資材が、各地の医療現場や介護の現場で広く活用され、高齢者が安心して医療を受けられる環境が整うことが期待されます。

今後は、医療機関や薬局が地域社会や自治体と連携し、この取り組みをいかに実効性のあるものにしていくかが注視されます。

高齢者の薬物療法を適正化すること

(高齢者の医薬品適正使用の指針 (総論編)[2.7MB].pdf, Page 5)

薬剤の適正な使用法の知識を普及させることが重要

(高齢者の医薬品適正使用の指針 (総論編)[2.7MB].pdf, Page 27)


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