仕切価率の上昇と一社流通への対応を議論、第42回流通改善懇談会が開催
令和8年7月23日に、第42回医療用医薬品の流通改善に関する懇談会が開催されました。
今回の会合では、医療用医薬品の適正な流通取引に向けた課題や、一社流通に関する具体的な進捗状況について議論を交わしています。
医療用医薬品の流通改善に関する懇談会(第42回)
日時:令和8年7月23日(木)18:00~
場所:AP新橋 Aルーム
(座席図.pdf, Page 1)
最初の論点として、仕切価率および納入価率の推移が報告されました。
調査結果によると、仕切価率と納入価率はともに上昇傾向にあります。
2025年度における仕切価率と納入価率の差は2.2%となり、2018年度以降で最小値となりました。
また、仕切価率が上昇した理由として、原材料高騰や薬価引き下げに伴う経営への影響など、メーカーの自助努力では解決が難しい背景が挙げられています。
・仕切価率及び納入価率とも上昇傾向にある。
・2025年度の仕切価率と納入価率の差については、2.2%(対前年度比▲0.1%)と、2018年度以降で最小値となっている。
(【資料1-1】流通改善の課題と進捗状況等について.pdf, Page 3)
次に、一社流通における丁寧な情報提供の徹底に向けた取り組みが議論されました。
これまでのアンケート結果などから、メーカーから医療機関や薬局への丁寧な情報提供が十分に浸透していない状況が指摘されています。
これを受けて日本製薬工業協会は、会員会社に対して丁寧な情報提供を徹底するよう周知を行いました。
具体的には、一社流通とする具体的な理由や、取り扱い卸売業者に関する情報を周知するための案内文書のひな形が作成されています。
◆ 令和7年12月の流改懇において、一社流通等における「丁寧な情報提供」
が医療機関に十分行き渡っていない、との指摘をいただいた。
◆ こうしたご指摘を受け、製薬協として、卸連と協力し、情報提供を徹底
するための取り組みを進めている。
(【資料2-1】一社流通等における情報提供に関する取り組み(製薬協資料).pdf, Page 2)
さらに、令和8年度の「医薬品安定供給支援補助金」における採択事業者が公表されました。
この補助金は、後発医薬品や長期収載品の取引において、流通コスト上昇により不採算に陥る医薬品卸業者を支援する制度です。
令和8年4月から5月にかけて公募が行われ、全国で27の卸売業者が補助事業者に選ばれました。
令和8年度「医薬品安定供給支援補助金(医薬品卸業者に対する継続的な安定供給支援事業)」
(令和8年4月~5月公募)採択事業者一覧
(【資料3】補助金事業の採択結果について.pdf, Page 3)
厚生労働省は、一社流通の進捗状況や安定供給への影響を引き続き注視していく方針です。
また、物価上昇などの実情を踏まえ、適正な流通取引が行われる環境の整備を継続して進めるとしています。
昨年度の流改懇(第41回)で整理した「まとめと今後の対応の方向性」の各項目を基軸に、引き続き、物価上昇等の実情も踏まえ、適正な流通取引が行われる環境の整備等を進めて行く。
(【資料1-1】流通改善の課題と進捗状況等について.pdf, Page 13)
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