令和8年6月24日中医協総会開催、令和10年度改定に向けた調査計画やテロメライシンの保険適用などを議論
令和8年6月24日に、第651回中央社会保険医療協議会総会が開催されました。
今回の総会では、次期診療報酬改定に向けた調査計画や、新たな治療薬・医療機器の保険適用、そして最適使用推進ガイドラインの策定について、活発な議論が交わされています。
令和8年6月 24 日(水)
診療報酬改定結果検証部会終了後~
(議事次第..pdf, Page 1)
主要な論点の1つ目は、令和8年度及び令和9年度に実施される「入院・外来医療等の調査」の計画案が示されたことです。
この調査は、令和8年度診療報酬改定の影響を検証し、令和10年度の次期改定に向けた議論の基礎資料とするために行われます。
具体的には、急性期や高度急性期の入院医療、包括期や慢性期の医療、外来医療、さらには賃上げの影響や医療資源の少ない地域の実態など、計8項目について2か年をかけて実態を把握する方針です。
【基本的な考え方】
• 以下に掲げる8項目について、令和8年度及び令和9年度の2か年で調査を実施する。
(総-1-2入院医療等の調査.pdf, Page 4)
2つ目の重要論点は、新たな再生医療等製品である「テロメライシン注」の医療保険上の取扱い案が了承されたことです。
この製品は、根治切除や化学放射線療法の適応とならない食道癌を対象とした遺伝子治療用製品となります。
今回の総会では、医薬品と同様の使用方法や薬理作用による治療効果が期待されることから、医薬品の例により対応し、薬価算定組織において償還価格の検討を進めることが合意されました。
本品目の作用は、ヒトテロメラーゼ逆転写活性酵素(hTERT)遺伝子プロモーター制御下で増殖するように関連遺伝子が改変された遺伝子組換えアデノウイルスを主成分とする製品であり、腫瘍内に投与された本品が hTERT を高発現する腫瘍細胞に感染すると、本品(アデノウイルス)が腫瘍内で増殖することによって腫瘍細胞を溶解させ、抗腫瘍効果を示すことが期待されるものであり、医薬品と同様の使用方法及び薬理的作用による治療効果が期待される製品であることを踏まえ、医薬品の例により対応することとし、薬価算定組織において償還価格について検討し、中央社会保険医療協議会総会において薬価基準への収載について審議することとしてはどうか。
(総-4再生医療等製品 of 医療保険上の取扱いについて(テロメライシン).pdf, Page 1)
3つ目は、複数の医薬品を対象とする「最適使用推進ガイドライン」の新規作成および改訂が報告された点です。
がん化学療法や肥満症治療などで用いられる薬剤について、適正な使用を推進するための基準が新たに設けられました。
具体的には、閉塞性睡眠時無呼吸症候群を対象とする「ゼップバウンド皮下注」や、胃癌における術前・術後補助療法を対象とする「デュルバルマブ(遺伝子組換え)」などのガイドラインが新たに作成されています。
〇既に最適使用推進ガイドラインの対象となっている品目に係る最適使用推進ガイドラインの改訂等
(総-5最適使用推進ガイドラインについて.pdf, Page 1)
最後に、今後のスケジュールについて確認しておきましょう。
今回決定された入院・外来医療等の調査は、令和8年10月から12月にかけて最初の調査が実施される予定です。
集計された結果は令和9年3月頃に速報として報告され、次期診療報酬改定に向けた具体的な議論へとつながっていきます。
⑤ 調査票に基づき、調査実施
⑧ 入院・外来医療等の調査・評価分科会から調査結果の報告(速報)
(総-1-2入院医療等の調査.pdf, Page 5)
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