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デジタル格差とサイバー攻撃が阻むHIV対策、国連が警鐘を鳴らす新たな障壁の実態

引用元:https://news.un.org/en/story/2026/07/1168030

引用元: https://news.un.org/en/story/2026/07/1168030


国連合同エイズ計画であるUNAIDSの専門家は、サイバー攻撃やデータ漏洩がHIVの予防や治療に対する深刻な障害になっていると指摘しました。

オンライン上での嫌がらせや技術を悪用した暴力は、もはや医療アクセスを妨げる大きな壁となっています。

医療や社会サービスが急速にデジタル化する中で、個人のプライバシーを保護することは極めて重要な課題です。

同時に、デジタル化が進むことで既存の不平等がさらに広がらないよう、適切な対策を講じることが急務となっています。

この問題は、これまでの単なる技術的なリスクの枠を超え、人々の命や安全を脅かす現実の脅威へと変化しているのです。

Cyberattacks, data breaches, online harassment and other forms of technology-facilitated violence are becoming significant obstacles to HIV prevention and treatment, according to a UNAIDS specialist who says digital security has become inseparable from the fight against the epidemic itself.

(Cyberattacks and the digital divide are creating new barriers to HIV services)

コロナ禍において、多くのHIVサービスがオンラインへと移行しました。

しかし、この変化によって人々の間に存在するデジタル格差が浮き彫りになりました。

最初の重要な論点は、このデジタル格差が医療サービスへのアクセスにおいて新たな障壁を生み出しているという事実です。

デジタル格差は、国同士の間だけでなく、同じコミュニティの内部でも発生しています。

例えばジンバブエのクリニックでは、ロックダウン中に薬を受け取る方法をウェブサイトに掲載しました。

しかし、多くの患者はSNSしか利用できない限定的なモバイルデータプランしか持っておらず、サイトにアクセスできませんでした。

またカザフスタンでは、医療機関に入るためのQRコードを取得できない人々を、現地の支援団体が直接サポートしなければなりませんでした。

このように、インターネット環境や端末の有無、操作スキルの違いが、必要な治療を受ける機会を奪う要因となっています。

The gap between our assumptions about how digital technologies could improve access to services and what people could actually access was something that really struck me,” Ms. Ocheret told us.

(Cyberattacks and the digital divide are creating new barriers to HIV services)

二つ目の論点は、支援団体を狙ったサイバー攻撃が急増しており、個人情報の漏洩が当事者の安全を直接脅かしている点です。

2025年の調査によると、17カ国にある21のLGBTI組織の大部分が、繰り返しサイバー攻撃の被害に遭っていることが判明しました。

同性愛や薬物使用、性風俗産業が犯罪とされている地域では、名簿や住所などのデータ漏洩は極めて深刻な事態を招きます。

現在、世界には同性愛関係を犯罪としている国が64カ国存在しています。

グローバルAIDS戦略ではこれを10パーセントに削減することを目指しており、この目標は6月22日に採択された新しい政治宣言でも再確認されました。

実際に東ヨーロッパや中央アジアでは、偽のデートアプリのプロフィール作成や、不当な携帯電話の捜索、SNSを通じた監視、ゆすりなどが報告されています。

ある中央アジアの組織では、ハッキングやフィッシング詐欺によって活動家のリストが流出し、脅迫や嫌がらせを受けたことで、組織が閉鎖に追い込まれました。

オンライン空間における暴力は、オフラインでの物理的な襲撃や差別的な法制度と密接に結びついており、人々の命を危険にさらしています。

Unauthorized access to client and staff records is among the gravest risks facing community groups, particularly where same-sex relationships, sex work or drug use are criminalized.

(Cyberattacks and the digital divide are creating new barriers to HIV services)

三つ目の論点は、チャットボットなどの便利なデジタルツールの普及に伴い、新たなプライバシーリスクが発生していることです。

予算が縮小する中で、デジタルサービスは低コストで多くの人にアプローチできる魅力的な手段となっています。

ブラジルではトランスジェンダーの若者向けに開発されたチャットボットが活用され、高い信頼を得ています。

しかし、HIVの予防や治療に関する質問を送信すること自体が、本人の感染状況を間接的に示すリスクをはらんでいます。

偏見や刑事罰が存在する地域では、この情報が漏洩した際の影響は計り知れません。

さらにケニアの調査では、多くの人々が1台のスマートフォンを家族や友人と共同で利用していることが分かっています。

そのため、端末に届く通知やブラウザの閲覧履歴から、本人の意図しない形でHIVのステータスや性的指向が他者に知られてしまう危険性があります。

Shared phones compound the risk: researchers in Kenya found many people share a single device with relatives, neighbours or friends, so a chatbot notification or browsing history could inadvertently reveal someone’s HIV status or sexual orientation.

(Cyberattacks and the digital divide are creating new barriers to HIV services)

人工知能などの先端技術は、ワクチンの開発や疫学分析、健康相談などで大きな成果を上げています。

その一方で、強固なセキュリティ対策を導入できる資金力のある組織と、そうでない小規模な地域団体との間で格差が広がっています。

国連の専門家は、今後の対策として、すべての組織がデジタルと物理的なセキュリティリスクを定期的に見落とすことなく見直すよう促しています。

具体的には、安全管理プロトコルの更新、法律顧問の確保、そしてセキュリティ対策専用の予算をあらかじめ確保することが推奨されています。

デジタル社会における医療の安全性を確保するため、コミュニティが主導する安全なツールの開発と、それを支える持続的な支援体制の構築が今後も注視されます。

Her advice for organizations: regularly review digital and physical security risks, keep protocols updated, secure access to legal counsel, and set aside a dedicated budget for security.

(Cyberattacks and the digital divide are creating new barriers to HIV services)


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