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WHOが若者を狙うニコチンポーチに警鐘・急速な市場拡大と規制の遅れ

引用元:https://news.un.org/en/story/2026/05/1167520

引用元: https://news.un.org/en/story/2026/05/1167520


本日は、世界保健機関、WHOが発表した最新の報告書についてお伝えします。

若者の間で急速に利用が広がっている「ニコチンポーチ」について、WHOが強い警鐘を鳴らしました。

ニコチンポーチとは、歯茎と唇の間に挟んで使用する小型の袋状の製品です。

口の粘膜を通してニコチンを放出する仕組みとなっています。

通常、ニコチンのほかに香料や甘味料、その他の添加物が含まれています。

SNSのインフルエンサーを通じた宣伝や、音楽フェスティバルでのプロモーションが活発に行われています。

このような若者向けの広告戦略により、世界的にニコチン使用が急増している現状が報告されています。

WHOは、製造業者が若者のニコチン使用を常態化させるために、欺瞞的な戦術を用いていると指摘しました。

Brightly coloured nicotine pouches promoted through social media influencers, music festivals and youth-oriented advertising are driving a rapid rise in nicotine use among young people worldwide, the World Health Organization (WHO) warned on Friday.

(WHO sounds alarm over nicotine pouches)

ここからは、今回の報告書における重要なポイントを3つに分けてお伝えします。

1つ目のポイントは、若者を標的としたマーケティング戦術と市場の急成長です。

ニコチンポーチの小売販売数は、2024年に230億個を突破しました。

これは前年の販売数を半分以上も上回る成長となっています。

さらに、2025年の世界市場規模は、約70億ドルに達すると評価されています。

業界は若い消費者を惹きつけるため、多岐にわたるマーケティング戦略を展開しています。

風船ガムやグミのような甘いフレーバーや、明るく洗練されたパッケージが使用されています。

一部の製品は、人気のお菓子やキャンディのブランドに似たパッケージを採用しており、子どもへの危険性を高めています。

また、学校や禁煙環境でも目立たずに使用できることを促すメッセージも発信されています。

製品の中には、「初心者」「上級者」「専門家」といった強度別に販売されているものもあります。

ニコチン濃度が最大150ミリグラムに達する製品も報告されています。

WHO said retail sales exceeded 23 billion units in 2024, over half the quality more than what was sold the previous year. The global market was valued at nearly $7 billion in 2025. Some nicotine pouch products are reportedly marketed in multiple strength categories labelled “beginners”, “advanced” and “experts”, with nicotine concentrations reaching as high as 150 milligrams.

(WHO sounds alarm over nicotine pouches)

2つ目のポイントは、追いつかない規制と深刻な健康リスクです。

世界的な販売急増に対し、多くの国で規制が機能していません。

現在、約160カ国でニコチンポーチに対する具体的な規制が存在していません。

販売を全面的に禁止しているのは16カ国にとどまります。

何らかの形で規制を行っている国も32カ国に過ぎません。

規制が存在する国の中でも、フレーバーを制限しているのはわずか5カ国です。

未成年への販売を禁止しているのは26カ国、広告やプロモーションを禁止しているのは21カ国となっています。

健康面では、ニコチン自体が高い依存性を持っていることが強調されています。

特に、脳が発達段階にある子どもや若者にとって、極めて有害です。

思春期のニコチン曝露は、注意力や学習能力、脳の発達に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、早期の使用は長期的な依存や、将来的な他のニコチン・タバコ製品の使用確率を高めると警告されています。

ニコチンの使用は、心血管疾患のリスク増加とも関連しています。

WHOは、これらの製品を決してリスクフリーとみなすべきではないと注意を促しています。

As global sales surge, WHO said regulation struggles to keep pace, remaining weak, or non-existent in much of the world: around 160 countries have no specific regulations for nicotine pouches, while only 16 countries ban their sale entirely and 32 others regulate them in some form. WHO stressed that nicotine itself is highly addictive and particularly harmful to children, adolescents and young adults whose brains are still developing.

(WHO sounds alarm over nicotine pouches)

3つ目のポイントは、各国政府に対する包括的な規制導入の要請です。

WHOは、ニコチンポーチを含むすべてのタバコおよびニコチン製品に対し、厳格な措置を講じるよう求めています。

具体的に推奨されている対策には、フレーバーの禁止や厳格な制限が含まれます。

SNSを含む広告やスポンサーシップ、プロモーションの禁止も挙げられています。

さらに、厳格な年齢確認や小売管理の導入も求められています。

プレーンパッケージの義務化や、明確な健康警告の表示も推奨措置の一つです。

ニコチン含有量の制限や、若者の使用を抑制するための増税も提案されています。

使用傾向や業界のマーケティング戦術を監視し、法執行措置を強化することも推奨されています。

WHO is urging governments to adopt comprehensive regulations covering all tobacco and nicotine products, including nicotine pouches. Recommended measures include: Banning or strictly limiting flavours; Prohibiting advertising, sponsorship and promotion, including on social media; Introducing strong age-verification and retail controls;

(WHO sounds alarm over nicotine pouches)

最後に、今後の動向と注視すべき点についてまとめます。

今回の報告書は、今年の世界禁煙デーに向けたWHOの広範なキャンペーンの一環として発表されました。

今年の世界禁煙デーでは、ニコチンとタバコの依存症に焦点が当てられます。

また、新たな世代を依存させるための業界の戦術が主要なテーマとなっています。

WHOの担当部門は、若者が欺瞞的な戦術によって積極的に標的にされている現状を指摘しています。

ニコチンポーチは依存症を引き起こすように設計されている事実が強調されています。

次世代を業界の操作から守るための国際的な取り組みが、今後さらに重要になります。

各国政府が強力で科学的根拠に基づいた安全策をどのように講じていくのか、引き続き注視していく必要があります。

The report forms part of the wider WHO campaign ahead of World No Tobacco Day, which this year focuses on nicotine and tobacco addiction and the tactics used by industry to hook a new generation of users.

(WHO sounds alarm over nicotine pouches)


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