福島県県中医療圏

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薬局の3軒に2軒が、郡山市に集まる

県中医療圏(郡山市・須賀川市・田村市・鏡石町・天栄村・石川町・玉川村・平田村・浅川町・古殿町・三春町・小野町)の薬局を、供給・高齢化・需要で見える化しています。

データ更新: 2026-07-29Lv2(医療圏)出典: 公的統計のみ

この記事の数字について:出所は公開データ(厚生局・薬局機能情報提供制度=GMIS・NDBオープンデータ・社会保障人口問題研究所の将来推計人口など)。分析期間は上の「対象・期間」のとおりで、将来値は推計であり幅があります。検算のやり方と不確実性の扱いは方法論のページ →で説明しています。

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県中医療圏の市区町村レポート(A4・6ページ)

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県中医療圏の調剤薬局は228軒で、福島県内の25.3%。うち156軒(68.4%)が郡山市に集まります。圏全体の需要は+3.9%と、将来推計を算出できた4医療圏のうち唯一のプラスですが、圏内でシェアが増えるのは郡山市(+8.7%)と鏡石町の2つだけで、残り10市町村はマイナスです。

地図 ── 地域差を見る圏内で、需要のシェアはどう動くか

色は圏内での薬局1軒あたり処方せんのシェア移動(2025→2045)です。県ページ(Lv1)の色が絶対値なのに対し、ここは圏の中での相対値です。圏の需要そのものは+3.9%とわずかに増える見込みなので、マイナスの市町村は「圏の中で相対的に薄くなる」という意味になります。

この色は圏内での相対値です。県ページ(Lv1)の色は絶対値で、意味が違います。

人口動態12市町村のうち7つは、65歳以上がもう減りはじめています

県中医療圏の総人口は49.9万→40.2万人(-19.4%)、65歳以上は15.8万→16.4万人(+3.9%)、高齢化率は31.7%→40.8%へ。圏の65歳以上人口のピークは2040年です。ただし市町村ごとに見ると、12のうち7つは2025年がピークで、すでに減少局面に入っています。2050年まで増え続ける市町村はありません。

総人口65歳以上
0万12万25万38万50万20252030203520402045205037万16万
実データ(社人研 将来推計人口・2023年推計)。

承継廃止届5件のうち、そのまま消えたのは3件でした(8ヶ月)

2025年4月〜2025年11月の8ヶ月で、県中医療圏の廃止届は5件。うち移転・承継が2件、そのまま消えた「真の閉局」が3件です。薬局228軒に対して1.32%(年率換算1.97%)。ただしこの8ヶ月には年度末の3月が入っていません。3月を含む12ヶ月の参考窓で数えると廃止届10件・真の閉局5件・年率2.19%になります。件数が一桁なので、1件動くだけで率が大きく動きます。市町村どうしの閉局率を並べることはしません。

徒歩アクセス(参考・直線近似)徒歩10分圏に住む人は58.5%(県平均53.7%)

最寄りの薬局まで徒歩10分以内に住む人口は圏全体で58.5%(20分以内では73.6%)。市町村別では郡山市の70.2%から平田村の8.4%まで開きます。この値は直線距離×迂回係数1.3÷分速80mの近似(fallback法)で、OSRM実道路網の実測ではありません。

医療計画県の医療計画は、この圏域をどう書いているか

県が公表した保健医療計画の本文を、原文のまま引用しています(要約・言い換えはしていません)。

○医療機関、訪問看護ステーション、薬局、介護施設間の連携を促進し、在宅医療体制の構築を推進します。

福島県医療計画(第8次)第8次福島県医療計画 全体版 PDF 356ページ

○県中圏域として県南圏域と連携し、県中・県南圏域における三次救急医療の充実に向けた協議等を県中地域救急医療対策協議会や県中地域医療構想調整会議等で行います。

福島県医療計画(第8次)第8次福島県医療計画 全体版 PDF 354ページ

○県とともに県中圏域と連携し、県中・県南地域における三次救急医療機関の追加に向けた協議を行います。

福島県医療計画(第8次)第8次福島県医療計画 全体版 PDF 362ページ

並べているのは「県の計画にこう書いてある」という事実と、実データの数字です。計画の是非は論じません。

くわしい数字12市町村データ一覧

市区町村薬局高齢率
2025
1軒あたり処方せん
2025 → 2050
変化
郡山市15629.3%12,153 → 13,212+8.7%
須賀川市3131.3%14,739 → 14,580-1.1%
田村市1141.0%23,551 → 18,315-22.2%
石川町740.9%15,584 → 11,341-27.2%
鏡石町629.7%11,933 → 11,966+0.3%
三春町538.6%25,132 → 21,395-14.9%
玉川村435.0%10,509 → 9,310-11.4%
天栄村241.7%20,068 → 15,206-24.2%
小野町240.2%34,911 → 27,415-21.5%
浅川町237.4%20,906 → 17,599-15.8%
古殿町144.6%38,680 → 28,330-26.8%
平田村141.4%44,076 → 35,996-18.3%

市町村別の詳細ページ(Lv3)郡山市須賀川市田村市鏡石町天栄村石川町玉川村平田村浅川町古殿町三春町小野町

※処方せんはNDBの医療圏別実績(2023年)を65歳以上人口で按分した推計で、市町村ごとの実測ではありません。分母の小さい町村では極端に跳ねます(平田村は薬局1軒で44,076枚)。薬局8軒以上に限った最大は田村市の23,551枚です。かかりつけ等の届出率は福島県では未算出です(GMIS未取込。(→ この波で、厚生局の施設基準届出受理医療機関名簿で数え直した届出率をこのページに載せました。GMISの自己申告からは算出できないという直前の説明は、GMISについてはいまも有効です。)0%ではありません)。

医療圏の型 ── 競争で減るのか、需要で減るのかこの圏は郊外型(需要減)です

薬局が閉じていく筋道には、大きく2つあります。ひとつは近くに薬局が多く、競争のなかで数が絞られていく道(都市型)。もうひとつは周りに薬局が少ないまま、患者そのものが減っていく道(郊外型)。県中医療圏にいまある228軒それぞれについて、どちらの効き方が強いかを計算し、閉局の起こりやすさで重みづけて足し上げると、競争側の比率は0.43です(0.5以上なら都市型、それ未満なら郊外型)。この地域は郊外型(需要減)にあたります。需要の側は、この地域の総人口が2025→2045で-19.4%です。社人研の推計では、この地域は減り方が急な側(20年で15%超の減少)に入ります。全国47都道府県・335の二次医療圏・65,634行(うち移転や承継を除いた本当の閉局3,952件)を学習した統計モデルによる分類です。特定の地方だけで学んだモデルを他の県に当てはめたものではありません。共通の係数は47都道府県すべての実データから学習しており、この地域の値は、この地域に実際にある薬局の実測値から計算しています。廃止届の名簿がそろっている期間が19ヶ月しかありません。この分類は2025〜26年の実績水準がこの先も続くと置いた場合の姿です。東北6県は画像PDFの廃止届が未回収で、閉局の捕捉が下限にとどまる可能性があります(統計的な下限の証拠は出ていませんが、回収の来歴から保守的に扱っています)。この分類は「どの筋道で薬局が減りやすい地域か」を示すもので、個々の薬局の見通しではありませんし、出店や撤退の判断もしません。

機能の届出 ── 厚生局の名簿で数える地域支援・医薬品供給対応体制加算の届出は93.7%です

薬局の機能は、これまで薬局機能情報提供制度(GMIS)の自己申告で数えていましたが、ここからは地方厚生局の「施設基準届出受理医療機関名簿」で数え直しています。県中医療圏でこの名簿に載っている保険薬局は223軒で、そのうち届出があるのは──地域支援・医薬品供給対応体制加算 209軒=93.7%、かかりつけ薬剤師(服薬管理指導料の注1)(推定) 127軒=57.0%、在宅薬学総合体制加算 74軒=33.2%、電子的調剤情報連携体制整備加算(推定) 194軒=87.0%です。名簿の版は令和8年7月1日版(東北厚生局=青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島の6県のみ令和8年6月1日版。7月分が未公開のため入手可能な最新を使用)。8つの厚生局・47都道府県をすべて同じ月の版でそろえてあるので、県どうしを並べて比べられます(GMISの自己申告は県によって取り込みの穴があり、これができませんでした)。推定を含む項目があります。「かかりつけ薬剤師(服薬管理指導料の注1)」は令和8年度改定でかかりつけ薬剤師指導料・包括管理料は服薬管理指導料に統合され、単独の届出名称が無くなりました。新様式の名簿にある「服薬管理指導料の注1」を代理指標として数えた推定値です(告示・通知文の逐語確認はしていません)。「電子的調剤情報連携体制整備加算」は令和8年度改定で「医療DX推進体制整備加算」の後継と判断して数えた推定値です(同一制度の後継という対応関係は未確認)。分母は名簿に載っている薬局の数で、このページの他の場所に出てくるGMIS由来の薬局数とは出典が違うため一致しません。また届出は「その体制をとると届け出た」という記録で、実際に提供された量ではありません。

このレポートの範囲と、正直な限界

  • 閉局の期間は2025年4月〜2025年11月の8ヶ月です。1年ぶんではありません。
  • ★この8ヶ月には年度末(3月)が入っていません。3月を含む12ヶ月の参考窓では廃止届が5件→10件、真の閉局が3件→5件に変わります。両方を見てください。
  • 閉局・廃止届の件数は2026-07-29時点の名簿によるもので、掲載の遅れにより今後も増える可能性があります(下限値です)。
  • 市町村どうしの閉局率を順位づけしていません。件数が一桁で、1件で大きく動きます。
  • かかりつけ・地域連携・在宅の届出率は未算出です(GMIS未取込・0%ではありません)。
  • 薬局数は2025年時点で固定しています。将来の店数は推計していません。
  • 徒歩カバー率は直線距離×迂回係数1.3÷分速80mによる近似(fallback法)で、OSRM実道路網の実測ではありません。実測化すると数ポイント下がる傾向があります。最寄りは市町村・医療圏の境界を越えて探しますが県境は越えないため、県境沿いは実際より低く出ることがあります。座標が福島県庁に落ちている9店は最寄り探索から除いています。
  • 閉局の市町村への割当ては住所文字列で行いました(届出住所ベース)。
  • 薬局9店の座標が福島県庁に落ちています。届出の市町村コードは正しいので集計には影響しませんが、市町村の重心と徒歩カバー率の供給点からは外しています。
  • 個別の薬局のランキング・名指しの閉局予測・出店の助言は一切含みません。
  • 県全体では、いわき医療圏・相双医療圏の将来需要を算出していません(社人研の推計単位の都合)。県ページの注記をご覧ください。
  • 市町村別の処方せんは実測ではなく、医療圏の実績を65歳以上人口で按分した推計です。分母の小さい町村では極端に跳ねます。
  • chg は圏内でのシェア移動(相対値)です。県ページ(Lv1)の chg は絶対値で意味が違います。
  • 1軒あたり処方せんの圏内最大は平田村の44,076枚ですが、これは薬局1軒への按分値です。薬局8軒以上に限った最大は田村市の23,551枚です。

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県中医療圏の市区町村レポート(A4・6ページ)

薬局の分布と、同じ医療圏の市区町村どうしの落差を1冊にまとめました。出典と作成時点を入れてあるので、そのまま社内やご相談の資料にお使いいただけます。受け取る地域をお選びください。

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