令和8年度4月・5月の調剤医療費動向が公表、後発医薬品は数量ベースで微増も調剤率は減少傾向に
最近の調剤医療費の動向について、令和8年度4月および5月の状況がまとまりました。
厚生労働省が公表した資料に基づき、現在の状況をお伝えします。
分析の対象となっているのは、審査支払機関で処理された調剤報酬明細書のデータです。
現在の電算処理割合は、処方箋枚数ベース、医療費ベースともに約100%となっています。
審査支払機関(社会保険診療報酬支払基金及び国民健康保険団体連合会)において、レセプト電算処理システムで処理された調剤報酬明細書のデータを分析対象としている。
令和8年度4月及び5月現在の電算処理割合は、処方箋枚数ベース、医療費ベースともに約 100%である。
(概要.pdf, Page 5)
主要な論点1:令和8年度4月および5月の調剤医療費の推移について
まず、全体的な調剤医療費の推移を見ていきましょう。
令和8年度4月の調剤医療費は7,461億円で、伸び率は対前年度同期比でプラス3.7%となりました。
処方箋1枚当たりの調剤医療費は10,068円で、伸び率はプラス4.8%です。
一方、5月の調剤医療費は6,860億円で、伸び率はマイナス0.9%となりました。
処方箋1枚当たりの調剤医療費は9,800円で、伸び率はプラス3.5%となっています。
令和8年度4月の調剤医療費(電算処理分に限る。以下同じ。)は 7,461 億円(伸び率(対前年度同期比。以下同じ)+3.7%)で、処方箋1枚当たり調剤医療費は 10,068 円(伸び率+4.8%)であった。
(印刷用のPDFファイルのダウンロードはこちらから.pdf, Page 1)
令和8年度5月の調剤医療費(電算処理分に限る。以下同じ。)は 6,860 億円(伸び率(対前年度同期比。以下同じ)▲0.9%)で、処方箋1枚当たり調剤医療費は 9,800 円(伸び率+3.5%)であった。
(概要.pdf, Page 3)
主要な論点2:内服薬の処方箋1枚当たり薬剤料の3要素分解について
次に、薬剤料の多くを占める内服薬のデータです。
4月の処方箋1枚当たり内服薬薬剤料は5,526円で、伸び率はプラス3.7%でした。
これを3つの要素に分解すると、薬剤種類数が2.86種類、投薬日数が29.4日、1日当たり薬剤料が66円となっています。
また、5月の処方箋1枚当たり内服薬薬剤料は5,319円で、伸び率はプラス2.1%でした。
3要素に分解すると、薬剤種類数が2.82種類、投薬日数が28.5日、1日当たり薬剤料が66円となっています。
薬剤料の多くを占める内服薬の処方箋 1 枚当たり薬剤料 5,526 円(伸び率+3.7%)を、処方箋 1 枚当たり薬剤種類数、1 種類当たり投薬日数、1 種類 1 日当たり薬剤料の3要素に分解すると、各々2.86 種類(伸び率+0.6%)、29.4 日(伸び率+3.9%)、66 円(伸び率▲0.8%)であった。
(印刷用のPDFファイルのダウンロードはこちらから.pdf, Page 1)
薬剤料の多くを占める内服薬の処方箋 1 枚当たり薬剤料 5,319 円(伸び率+2.1%)を、処方箋 1 枚当たり薬剤種類数、1 種類当たり投薬日数、1 種類 1 日当たり薬剤料の3要素に分解すると、各々2.82 種類(伸び率+0.1%)、28.5 日(伸び率+3.5%)、66 円(伸び率▲1.4%)であった。
(概要.pdf, Page 3)
主要な論点3:後発医薬品の使用状況について
さらに、後発医薬品の使用状況についてもデータが示されています。
4月の後発医薬品割合は、数量ベースが92.2%で伸び幅はプラス1.0%、薬剤料ベースが76.3%で伸び幅はマイナス1.5%、後発品調剤率は77.2%で伸び幅はマイナス4.0%でした。
5月の後発医薬品割合は、数量ベースが92.3%で伸び幅はプラス1.1%、薬剤料ベースが76.5%で伸び幅はマイナス1.1%、後発品調剤率は76.4%で伸び幅はマイナス4.2%となっています。
数量ベース(新指標) 92.2 % +1.0 %
薬剤料ベース(新指標) 76.3 % ▲1.5 %
後発品調剤率 77.2 % ▲4.0 %
(印刷用のPDFファイルのダウンロードはこちらから.pdf, Page 2)
数量ベース(新指標) 92.3 % +1.1 %
薬剤料ベース(新指標) 76.5 % ▲1.1 %
後発品調剤率 76.4 % ▲4.2 %
(概要.pdf, Page 4)
結び:今後の注視すべき点について
最後に、用語の定義についても確認しておきます。
調剤医療費とは、調剤報酬明細書に記録された点数に10を乗じたものをいいます。
また、1種類当たり投薬日数は調剤数量を薬剤延種類数で除して算出した値、1種類1日当たり薬剤料は薬剤料を調剤数量で除して算出した値と定義されています。
今後もこれらの指標を基に、調剤医療費の推移や後発医薬品の普及状況を注視していく必要があります。
調剤医療費
調剤報酬明細書に記録された点数に 10 を乗じたものをいう。
1 種類当たり投薬日数
調剤数量を薬剤延種類数で除して算出した値をいう。
1 種類 1 日当たり薬剤料
薬剤料を調剤数量で除して算出した値をいう。
(用語の解説.pdf, Page 1)
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