← 医療政策ウォッチャー 記事一覧

令和7年度の歯科医療費は約3.5兆円、前年度比4.0%増〜厚生労働省が電算処理分の動向を公表〜

引用元:https://www.mhlw.go.jp/topics/medias/year/25/shika_iryou_doukou_r07.html

引用元: https://www.mhlw.go.jp/topics/medias/year/25/shika_iryou_doukou_r07.html


厚生労働省は、令和8年8月28日に、令和7年度の歯科医療費(電算処理分)の動向の年度集計結果を公表しました。

この調査は、毎月の歯科医療費の動向を迅速に把握するために、電算処理分のレセプトを集計したものです。

医療保険行政のための基礎資料を得ることを目的として、歯科レセプトデータが取りまとめられました。

令和7年度の集計結果からは、歯科医療費が全体として増加している状況が明らかになっています。

厚生労働省では、毎月、歯科医療費の動向等を迅速に把握するため、電算処理分のレセプトを集計した「歯科医療費(電算処理分)の動向」を公表しています。

このたび、令和7年度の集計結果がまとまりましたので公表します。

(歯科医療費(電算処理分)の動向.pdf, Page 1)

主要な論点の1つ目は、全体的な歯科医療費と受診延日数、および1日当たり医療費の動向についてです。

令和7年度の電算処理分における歯科医療費は、入院と入院外の合計で34,699億円に達しました。

これは、前年度比でプラス4.0%の伸び率となっています。

受診延日数は39,660万日であり、前年度比でプラス0.8%の増加となりました。

1日当たり医療費については、実数が8.7千円となり、伸び率はプラス3.2%を記録しています。

なお、全数における医療費は35,239億円となっており、電算化率は98.5%に達しています。

入院と入院外の内訳を見ると、入院の医療費が865億円、入院外の医療費が33,834億円となっています。

〇 令和7年度の歯科医療費(入院・入院外の合計で、電算処理分に限る。以下同様。)の伸び率(対前年度比。以下同様。)は+4.0%で、受診延日数の伸び率は+0.8%、1日当たり医療費の伸び率は+3.2%であった。

(歯科医療費(電算処理分)の動向.pdf, Page 1)

医療費(億円) 35,239 (全数、令和7年度)

医療費(億円) 34,699 (電算処理分、令和7年度)

医療費(%) 98.5 (電算化率、令和7年度)

入院 医療費(億円) 865 (令和7年度)

入院外 医療費(億円) 33,834 (令和7年度)

(歯科医療費(電算処理分)の動向.pdf, Page 3)

主要な論点の2つ目は、医療保険の制度別、および患者の年齢階級別における医療費の伸び率です。

制度別に歯科医療費の伸び率を見ると、後期高齢者医療制度がプラス6.1%と最も高い伸びを示しました。

被用者保険はプラス5.0%、公費はプラス3.3%とそれぞれ増加しています。

一方で、国民健康保険はマイナス0.5%と、前年度を下回る結果となりました。

年齢階級別では、100歳以上の区分がプラス13.7%と最も大きな伸びを示しています。

これに対して、70歳以上75歳未満の区分はマイナス1.6%と最も小さな伸び率にとどまりました。

〇 制度別に歯科医療費の伸び率をみると、被用者保険は+5.0%、国民健康保険は▲0.5%、後期高齢者医療制度は+6.1%、公費は+3.3%であった。

〇 年齢階級別(5歳階級)に歯科医療費の伸び率をみると、100歳以上が+13.7%と最も大きく、70歳以上75歳未満が▲1.6%と最も小さかった。

(歯科医療費(電算処理分)の動向.pdf, Page 1)

主要な論点の3つ目は、歯科疾病分類別、および診療内容別、さらには歯科用貴金属別の伸び率についてです。

前年度に医療費の割合が高かった傷病の歯科医療費を見ると、歯肉炎がプラス5.2%、歯周炎等がプラス4.5%、う蝕がプラス2.4%とそれぞれ増加しました。

その一方で、補綴関係(歯の補綴)はマイナス0.9%、根尖性歯周炎等がマイナス0.2%となっています。

診療内容別では、検査・病理診断がプラス6.4%、医学管理がプラス6.0%、処置がプラス5.8%、歯冠修復及び欠損補綴がプラス1.8%と増加した一方、初診はマイナス0.6%となりました。

歯科用貴金属別では、割合の高かった歯科鋳造用金銀パラジウム合金(金12%以上JIS適合品)がプラス10.1%の伸びを示しています。

〇 歯科疾病分類別に前年度の医療費の割合が高かった傷病の歯科医療費の伸び率をみると、歯周炎等が+4.5%、歯肉炎が+5.2%、う蝕が+2.4%、補綴関係(歯の補綴)が▲0.9%、根尖性歯周炎(歯根膜炎)等が▲0.2%であった。

〇 診療内容別に前年度の医療費の割合が高かった診療内容の歯科医療費の伸び率をみると、歯冠修復及び欠損補綴が+1.8%、処置が+5.8%、医学管理が+6.0%、検査・病理診断が+6.4%、初診が▲0.6%であった。

〇 歯科用貴金属別に前年度の医療費の割合が高かった歯科用貴金属の歯科医療費の伸び率をみると、歯科鋳造用金銀パラジウム合金(金12%以上JIS適合品)が+10.1%であった。

(歯科医療費(電算処理分)の動向.pdf, Page 1)

結びとして、今後の情報提供についてお伝えします。

「令和7年度 歯科医療費(電算処理分)の動向」の集計データは、厚生労働省のホームページに掲載されています。

ホームページのアドレスは、https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/database/ となっております。

関心のある方は、ぜひホームページから詳細なデータをご確認ください。

「令和7年度 歯科医療費(電算処理分)の動向」は、厚生労働省のホームページにも掲載しています。

ホームページアドレス(https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/database/)

(歯科医療費(電算処理分)の動向.pdf, Page 1)


← 記事一覧へ