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8つの市町村のうち、需要が増えるのは3つだけ
県北医療圏(福島市・二本松市・伊達市・本宮市・桑折町・国見町・川俣町・大玉村)の薬局を、供給・高齢化・需要で見える化しています。
この記事の数字について:出所は公開データ(厚生局・薬局機能情報提供制度=GMIS・NDBオープンデータ・社会保障人口問題研究所の将来推計人口など)。分析期間は上の「対象・期間」のとおりで、将来値は推計であり幅があります。検算のやり方と不確実性の扱いは方法論のページ →で説明しています。
県北医療圏の調剤薬局は265軒で、福島県内の29.4%。県内6医療圏でいちばん多い圏です。圏全体では65歳以上人口が15.2万→15.0万人(-1.2%)とほぼ横ばいですが、8市町村に割ると川俣町 -28.5% 〜 大玉村 +9.6%まで38.1ポイント開きます。この落差は、県内で算出できた4医療圏どうしの差(21.4ポイント)より大きいものです。
地図 ── 地域差を見る圏内で、需要のシェアはどう動くか
色は圏内での薬局1軒あたり処方せんのシェア移動(2025→2045)です。県ページ(Lv1)の色が絶対値なのに対し、ここは圏の中での相対値です。圏の需要そのものはほぼ横ばい(-1.2%)なので、プラスの市町村は「圏の中で相対的に厚くなる」という意味になります。
人口動態8市町村のうち5つは、65歳以上がもう減りはじめています
県北医療圏の総人口は44.5万→34.7万人(-21.9%)、65歳以上は15.2万→15.0万人(-1.2%)、高齢化率は34.2%→43.3%へ。圏の65歳以上人口のピークは2040年です。ただし市町村ごとに見ると、8つのうち5つは2025年がピークで、すでに減少局面に入っています。2050年まで増え続けるのは本宮市と大玉村の2つだけです。
承継廃止届6件のうち、そのまま消えたのは3件でした(8ヶ月)
2025年4月〜2025年11月の8ヶ月で、県北医療圏の廃止届は6件。うち移転・承継が3件、そのまま消えた「真の閉局」が3件です。薬局265軒に対して1.13%(年率換算1.70%)。ただしこの8ヶ月には年度末の3月が入っていません。3月を含む12ヶ月の参考窓で数えると真の閉局は8件・年率3.02%になります。件数が一桁なので、1件動くだけで率が大きく動きます。市町村どうしの閉局率を並べることはしません。
くわしい数字8市町村データ一覧
| 市区町村 | 薬局 | 高齢率 2025 | 1軒あたり処方せん 2025 → 2050 | 変化 |
|---|---|---|---|---|
| 福島市 | 176 | 32.3% | 10,446 → 11,185 | +7.1% |
| 伊達市 | 32 | 38.3% | 13,471 → 11,816 | -12.3% |
| 二本松市 | 22 | 37.7% | 17,844 → 15,949 | -10.6% |
| 本宮市 | 15 | 30.8% | 12,528 → 13,577 | +8.4% |
| 川俣町 | 7 | 45.9% | 14,624 → 10,453 | -28.5% |
| 国見町 | 6 | 44.8% | 12,164 → 9,098 | -25.2% |
| 桑折町 | 6 | 39.4% | 14,508 → 13,045 | -10.1% |
| 大玉村 | 1 | 29.6% | 54,918 → 60,174 | +9.6% |
※処方せんはNDBの医療圏別実績(2023年)を65歳以上人口で按分した推計で、市町村ごとの実測ではありません。分母の小さい町村では極端に跳ねます(大玉村は薬局1軒で54,918枚)。かかりつけ等の届出率は福島県では未算出です(GMIS未取込。0%ではありません)。
このレポートの範囲と、正直な限界
- 閉局の期間は2025年4月〜2025年11月の8ヶ月です。1年ぶんではありません。
- ★この8ヶ月には年度末(3月)が入っていません。3月を含む12ヶ月の参考窓では真の閉局が3件→8件、年率が1.70%→3.02%に変わります。両方を見てください。
- 市町村どうしの閉局率を順位づけしていません。件数が0〜3件で、1件で大きく動きます。
- かかりつけ・地域連携・在宅の届出率は未算出です(GMIS未取込・0%ではありません)。
- 市町村別の処方せんは実測ではなく、医療圏の実績を65歳以上人口で按分した推計です。
- 1軒あたり処方せんの圏内最大は大玉村の54,918枚ですが、これは薬局1軒への按分値です。薬局8軒以上に限った最大は二本松市の17,844枚です。
- 薬局数は2025年時点で固定しています。将来の店数は推計していません。
- chg は圏内でのシェア移動(相対値)です。県ページ(Lv1)の chg は絶対値で意味が違います。
- 徒歩カバー率は出せません(250mメッシュに福島県分が未投入)。
- 閉局の市町村への割当ては住所文字列で行いました(座標が全件ありません)。
- 薬局9店の座標が福島県庁に落ちています。届出の市町村コードは正しいので集計には影響しませんが、市町村の重心からは外しています。
- 県全体では、いわき医療圏・相双医療圏の将来需要を算出していません(社人研の推計単位の都合)。県ページの注記をご覧ください。
- 個別の薬局のランキング・名指しの閉局予測・出店の助言は一切含みません。
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