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若年期のキャリアが将来の年金を左右する?第111回年金数理部会で議論された労働市場の課題と被保険者分析

引用元:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198131_00058.html

引用元: https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198131_00058.html


第111回社会保障審議会年金数理部会が、2026年10月6日に開催されました。

今回の部会では、各世代における就労状況や就労意識と、年金財政の関係をテーマに議論が行われました。

今後の労働市場の動向や、若者から就職氷河期世代までの働き方に関する報告をもとに、意見交換がなされています。

1.各世代における就労状況及び就労意識等と年金財政

(議事次第[45KB].pdf, Page 1)

主要な論点

1. 深刻化する人手不足と生産性の課題

現在の労働市場では、深刻な人手不足が続いています。

日本銀行の雇用判断DIによると、すべての業種で人員が不足している状況です。

この人手不足の背景には、労働生産性の低迷や雇用のミスマッチが影響していると報告されました。

特に賃金の低い分野ほど不足感が強く、労働力の有効活用が重要であると指摘されています。

◆コロナ禍で一時的に人員余剰感が発生したものの、パンデミックが収束に向かうにつれて再び人手不足に。日

銀短観の雇用判断DIは全ての業種で不足超に。

(資料1 基調講演資料 労働市場は今後どうなるか(山田久氏提出資料).pdf, Page 5)

2. 若年期・氷河期世代のキャリアと将来の年金への影響

学校から職業への移行期におけるキャリアの差は、将来の年金受給額に大きな影響を与えます。

特に就職氷河期世代の困難として、正社員、非正社員、失業、無業の間を行き来する「ヨーヨー型」のキャリアが報告されました。

このような不安定なキャリアは、国民年金保険料の未納や、厚生年金の加入期間減少につながります。

若者の雇用改善が進む一方で、特定の世代やケアによる中断を経験した女性には、低年金リスクが残ることが懸念されています。

氷河期世代のキャリア上の困難の一つは、正社員・非正社員・失業・無業の間を行きつ戻りつする「ヨーヨー型」として捉えられる。

(資料2 基調講演資料 若者から就職氷河期世代までの働き方(堀有喜衣氏提出資料).pdf, Page 29)

3. 被保険者種別割合のコーホート分析と第3号比率の低下

事務局からは、公的年金被保険者の種別割合に関するコーホート分析の結果が報告されました。

女性の第3号被保険者の比率をみると、20歳代から30歳代にかけて上昇したあとに低下する傾向があります。

この第3号比率のピークは、若い世代のコーホートになるほど低くなっていることがデータで示されました。

これは、若年女性の就労状況の変化や、ライフコースの多様化を反映していると考えられます。

同様にコーホートごとに3号比率の推移をみると、男性は全ての年代において0%

近くで推移しているが、女性は20歳代から30歳代にかけて上昇し、それ以降は低下

する傾向にあり、そのピークは若い世代のコーホートほど低くなっている。

(参考資料 事務局資料.pdf, Page 5)

結び

今回の部会では、労働市場の変化や各世代の就労状況が、年金財政に密接に関わっていることが示されました。

今後は、多様な働き方に対応した年金制度のあり方について、さらに議論が深められる見通しです。

今後の制度改正に向けた議論の動向が注目されます。

若者の雇用が改善することで全体平均は改善する一方、氷河期世代、長期無業者、ケアによる中断を経験した女性などには低年金リスクが残る

(資料2 基調講演資料 若者から就職氷河期世代までの働き方(堀有喜衣氏提出資料).pdf, Page 5)


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