山口県下関(二次医療圏)

CrossHealth / 薬局持久度レポート

県内で消えた薬局13軒のうち、6軒がこの市です

下関医療圏(下関市)の薬局を、供給・高齢化・経営体力で見える化。

対象 下関医療圏 1市期間 2025年 → 2045年概要版・無料

この記事の数字について:出所は公開データ(厚生局・薬局機能情報提供制度=GMIS・NDBオープンデータ・社会保障人口問題研究所の将来推計人口など)。分析期間は上の「対象・期間」のとおりで、将来値は推計であり幅があります。検算のやり方と不確実性の扱いは方法論のページ →で説明しています。

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下関市の薬局持久度レポート(A4・6ページ)

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下関医療圏は下関市ひとつで構成される圏域です(山口県で1市=1医療圏の圏は2つあります)。薬局は156軒(県内3位)。既定の集計期間(2025年6月〜2026年5月(12ヶ月))に山口県全体でそのまま消えた薬局は13軒。そのうち6軒=46.2%が下関市に出ています。ただしこれは1年ぶんの件数で、山口県は複数年の推移が作れません。65歳以上人口のピークは2025年です。

1
下関医療圏の市
156
圏内の薬局数
6
直近12ヶ月に閉じた薬局(承継・移転を除く)
68.6%
徒歩10分圏の人口カバー率(直線近似)

下関医療圏は下関市ひとつで構成されます。圏=市そのものなので、圏内で市どうしを比べることができません。経営体力(薬局1軒あたり処方せんの圏内での相対変化)は、定義上0%になります——比べる相手が圏の中にいないからです。地図も単色です。この圏で見るべきは相対値ではなく絶対量で、下関医療圏の65歳以上人口は2025→2045で-14.4%、薬局1軒あたりの処方せんは13,068枚から11,193枚へ-14.3%動きます。薬局は156軒。高齢化率は37.6%から43.0%へ上がり、総人口は-25.1%、65歳以上人口は-14.4%と動きます(65歳以上のピークは2025年)。閉局の面では、既定の集計期間(2025年6月〜2026年5月(12ヶ月))に下関医療圏で出た廃止届は10件。うち4件は移転・承継で事業が続き、そのまま消えたのは6軒でした(引き継がれなかった割合60.0%)。なお、法人が同じ日にまとめて機関コードを付け替える動き(一斉付け替え)は、中国四国厚生局のブロック全体で3件検出されましたが、山口県にかかる行は1件もありません(この圏域も0件)。承継の数字は差し引きの前後で変わりません。ただしこの件数は1年ぶんです。中国四国厚生局のライブ名簿から復元できる号は12号しかなく、きちんと数えられるのはこの12ヶ月だけ——複数年の推移も、暦年どうしの比較も作れません。しかも集計期間の左端の1ヶ月(2025年6月)は号カバー率0.86で、その月の件数は下限です。名簿の掲載遅れにより、2026-07-29時点より後に件数が増える可能性もあります。廃止届が0件・真の閉局が0件の市や圏を「安全」と読むことはできませんし、山口県では多年の値を併記して単年のゼロを打ち消すこともできません

地図 ── 地域差を見る薬局1軒あたり処方せんの将来(この圏は下関市のみ)

この圏は下関市ひとつなので、地図は単色です。圏内での相対値(経営体力)は定義上0%で、比べる相手が圏の中にいません。見るべきは絶対量——下関医療圏の65歳以上人口は2025→2045で-14.4%動きます。

下関市:薬局156/1軒あたり処方せん 0.0%下関市
色=経営体力の変化(→2045)
単色(1自治体圏)単色(1自治体圏)
市区町村そのものの形で塗り分けています。
この色は圏内での相対値です。県ページ(Lv1)の色はその医療圏の処方せんが実際に増えるかという絶対値で、意味が違います。下関医療圏そのものの需要(絶対値)は2025年を100として2045年に85.6です。

徒歩圏 ── 「近くの薬局」の実像(直線近似)徒歩10分圏に住む人は68.6%(直線近似)

250mメッシュ人口(2025年推計)で見ると、下関医療圏で最寄り薬局まで徒歩10分圏(直線近似)に住む人は68.6%(山口県全体61.2%)、20分圏で86.6%です。徒歩10分圏の外には74,750人が住んでいます。なお最寄りの探索は県境を越えません。福岡県北九州市側の薬局に近い地区では、実際より低め(下限気味)に出ます。この値は直線距離×迂回係数1.3÷分速80mの近似で、OSRMの実道路網による実測ではありません(実測化すると数ポイント下がる傾向があります)。公共交通・航路・坂・橋の有無は含みません。

人口動態 ── 需要の源下関医療圏は「人も減り、お年寄りも減る」

なぜこの圏の需要がそう動くのか。もとをたどると人口の動きです。下関医療圏全体では、総人口は23.8万→17.8万人(-25.1%)、65歳以上は8.9万→7.7万人(-14.4%)と推移します。高齢化率は37.6%→43.0%。65歳以上のピークは圏全体で2025年——つまり起点の年で、すでに減少局面です。山口県全体(-10.1%)と同じ向きで、変化の幅は県平均より大きいです。

総人口65歳以上
0万8万15万22万30万20252030203520402045205016万7万
実データ(社人研 将来推計人口・2023年推計)。65歳以上のピークは2025年(=起点年)。

閉局 ── 消えた薬局と、続いた薬局12ヶ月ぶんしか見えない。それでも見えることがある

中国四国厚生局の保険薬局廃止情報から復元できる名簿は2025年8月号〜2026年7月号の12号だけです(途中に抜けている号は0件)。廃止届は1〜3ヶ月遅れて名簿に載るため、きちんと数えられる期間は2025年6月〜2026年5月(12ヶ月)の1年ぶんだけで、他県版にある「暦年4年の推移」のような多年の比較は作れません。その1年で、下関医療圏の廃止届は10件。うち4件は移転・承継で事業が続き、そのまま消えたのは6軒でした。引き継がれなかった割合は60.0%です。山口県全体では真の閉局13軒・移転承継24件(廃止届37件)で、この圏域は県の真の閉局の46.2%にあたります。なお法人の一斉付け替えは中国四国厚生局のブロック全体で3件検出されましたが、山口県にかかる行は1件もありません(この圏域も0件)。承継の数字はそのまま読んで差し支えありません。ただし1圏・1年の廃止届は10件です。数件動けば割合は大きく変わり、しかも山口県では多年の値で単年のブレを打ち消すことができません。集計期間の左端の1ヶ月は号カバー率0.86=下限で、名簿の掲載遅れにより2026-07-29時点より後に件数が増える可能性もあります。単年の数字を地域の固定的な性質として読まないでください。

医療計画からの引用県の医療計画は、この圏域をどう書いているか

この圏域を名指しした記述は、収録済みの計画本文からは見つかりませんでした。

県が公表した保健医療計画の本文を、原文のまま引用しています(要約・言い換えはしていません)。 並べているのは「県の計画にこう書いてある」という事実と、実データの数字です。計画の是非は論じません。

ランキングは作りません ── 1自治体圏下関市ひとつで、ひとつの医療圏

この圏は下関市のみで構成されるため、圏内のランキング・市どうしの落差は作っていません(比べる相手が圏の中にいないため)。経営体力(圏内での相対値)は定義上0%です。絶対量では、薬局1軒あたりの処方せんが13,068枚から11,193枚へ動きます。市どうしの比較をしたい場合は、ひとつ上の県ページ(Lv1)で8医療圏を並べてご覧ください。

下関市
0.0%

くわしい数字下関市のデータ

市区町村薬局高齢率
2025
1軒あたり処方せん
2025 → 2045
変化
下関市15637.6%13,068 → 13,0680.0%

※処方せん需要は下関医療圏全体の実績(NDB)を市の高齢人口で按分した推計です。かかりつけ・地域連携・在宅の届出率はGMIS(薬局機能情報提供制度)の自己申告に基づきます。個店のランキングは作りません。

この地図の使い方(3段階のドリルダウン)

  • 山口県(ひとつ上・Lv1)=8つの二次医療圏で「どの地域が細るか」をざっくり。
  • 下関医療圏(このページ・Lv2)=1市で「圏そのものの絶対量」を見る。
  • 市(詳細・Lv3)=境界・薬局分布・経営シナリオまで。

下関医療圏 1市区町村すべての詳細レポート(薬局持久度レポート会員向け・有料)

医療圏の型 ── 競争で減るのか、需要で減るのかこの圏は都市型(競争淘汰)です

薬局が閉じていく筋道には、大きく2つあります。ひとつは近くに薬局が多く、競争のなかで数が絞られていく道(都市型)。もうひとつは周りに薬局が少ないまま、患者そのものが減っていく道(郊外型)。下関医療圏にいまある156軒それぞれについて、どちらの効き方が強いかを計算し、閉局の起こりやすさで重みづけて足し上げると、競争側の比率は0.52です(0.5以上なら都市型、それ未満なら郊外型)。この地域は都市型(競争淘汰)にあたります。需要の側は、この地域の総人口が2025→2045で-25.1%です。社人研の推計では、この地域は減り方が急な側(20年で15%超の減少)に入ります。全国47都道府県・335の二次医療圏・65,634行(うち移転や承継を除いた本当の閉局3,952件)を学習した統計モデルによる分類です。特定の地方だけで学んだモデルを他の県に当てはめたものではありません。共通の係数は47都道府県すべての実データから学習しており、この地域の値は、この地域に実際にある薬局の実測値から計算しています。この分類は「どの筋道で薬局が減りやすい地域か」を示すもので、個々の薬局の見通しではありませんし、出店や撤退の判断もしません。

機能の届出 ── 厚生局の名簿で数える地域支援・医薬品供給対応体制加算の届出は93.3%です

薬局の機能は、これまで薬局機能情報提供制度(GMIS)の自己申告で数えていましたが、ここからは地方厚生局の「施設基準届出受理医療機関名簿」で数え直しています。下関医療圏でこの名簿に載っている保険薬局は149軒で、そのうち届出があるのは──地域支援・医薬品供給対応体制加算 139軒=93.3%、かかりつけ薬剤師(服薬管理指導料の注1)(推定) 103軒=69.1%、在宅薬学総合体制加算 63軒=42.3%、電子的調剤情報連携体制整備加算(推定) 128軒=85.9%です。名簿の版は令和8年7月1日版(東北厚生局=青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島の6県のみ令和8年6月1日版。7月分が未公開のため入手可能な最新を使用)。8つの厚生局・47都道府県をすべて同じ月の版でそろえてあるので、県どうしを並べて比べられます(GMISの自己申告は県によって取り込みの穴があり、これができませんでした)。推定を含む項目があります。「かかりつけ薬剤師(服薬管理指導料の注1)」は令和8年度改定でかかりつけ薬剤師指導料・包括管理料は服薬管理指導料に統合され、単独の届出名称が無くなりました。新様式の名簿にある「服薬管理指導料の注1」を代理指標として数えた推定値です(告示・通知文の逐語確認はしていません)。「電子的調剤情報連携体制整備加算」は令和8年度改定で「医療DX推進体制整備加算」の後継と判断して数えた推定値です(同一制度の後継という対応関係は未確認)。このページがこれまで載せていた届出率は、改定前の版の名簿を店名で突き合わせて数えたものでした。並べると、かかりつけ薬剤師(服薬管理指導料の注1)は今回69.1%/これまで73.1%(差-4.0ポイント)、地域支援・医薬品供給対応体制加算は今回93.3%/これまで47.4%(差+45.9ポイント)、在宅薬学総合体制加算は今回42.3%/これまで47.4%(差-5.1ポイント)です。差の主な理由は3つで、(1)令和8年度改定で後発医薬品調剤体制加算が地域支援・医薬品供給対応体制加算に統合されたこと(地域支援の届出率が跳ね上がる)、(2)かかりつけ薬剤師指導料が服薬管理指導料に統合され、代理指標に切り替えたこと、(3)これまでが店名の突き合わせ、今回が医療機関コードでの集計であること。どちらかが誤りという意味ではありません。これから先は、47都道府県を同じ月の版でそろえた今回の数え方を主に使います。分母は名簿に載っている薬局の数で、このページの他の場所に出てくるGMIS由来の薬局数とは出典が違うため一致しません。また届出は「その体制をとると届け出た」という記録で、実際に提供された量ではありません。

このレポートの範囲と、正直な限界

  • 【このレポートで言えること】地域単位(二次医療圏・市町)の薬局供給と、将来の高齢人口から見た需要の傾き。地域の持続可能性を映すためのものです。
  • 【言えないこと】個々の薬局の経営状態・存続の見通しは一切わかりませんし、扱いません。個店のランキングや「この店は無くなる」といった予測は作りません。出店・撤退の判断はしません。事実をお見せし、判断は読み手に委ねます。
  • 【この圏は1自治体です】圏=下関市そのものなので、圏内の市町比較・地図の色分け・ランキングは定義上つくれません。圏内での相対値(経営体力)は0%です。見るべきは絶対量(65歳以上人口と1軒あたり処方せんの実数)で、本文もそちらへ誘導しています。
  • 【処方せんの推計方法】下関医療圏の院外処方せん実績(NDB 2023年・年間2,038,680枚)を、市ごとの65歳以上人口シェアで按分した推計です。実際の処方せんは市町別には公表されていません(NDBの最小単位が二次医療圏のため)。院内で処方されている分は含みません。この圏には薬局0軒の市が無いため、市別の1軒あたり処方せんを足し戻すと圏のNDB実績に100.0%で閉じる。
  • 【「経営体力の変化」の意味】圏域全体の処方せん総数を現在の水準に固定したうえで、圏内での高齢人口シェアの移動だけを見た相対値です。圏全体として処方せんが増えるか減るかは、ひとつ上の階層(山口県=Lv1)の需要指数で別に示しています(この圏域は2025年を100として2045年に85.6=実数としては減ります)。
  • 【薬局数は2025年で固定】市町別の推計では、薬局の数はいまのまま変わらないと置いています。新規開局・閉局による将来の店舗数の変化は含みません。
  • 【高齢人口=需要の代理指標】処方せんの多くを高齢者が占めるという前提を置いています。受診率・在宅化率・オンライン服薬指導・後発品比率などの制度変更は織り込んでいません。
  • 【閉局の数え方と集計期間】中国四国厚生局の保険薬局廃止情報のうち、移転・承継を除いた「真の閉局」だけを数えています。集計期間は2025年6月〜2026年5月(12ヶ月)(2025-06-01〜2026-05-31)で、この期間の下関医療圏の廃止届は10件・うち移転承継4件・真の閉局は6件です。
  • 【名簿が12号しかありません】中国四国厚生局のライブ名簿から復元できる号は2025年8月号〜2026年7月号の12号で、途中に抜けている号は0件です。ただし名簿の左端そのものが切れているため、この12ヶ月が名簿から作れる唯一の完全な12ヶ月窓であり、暦年どうしの比較・複数年の推移は原理的に作れません。また集計期間の左端の1ヶ月(2025年6月)は号カバー率0.86=その月の件数は下限です。
  • 【件数は下限です】名簿の掲載遅れ(廃止日から名簿に載るまでのタイムラグ)により、2026-07-29時点の値より後から件数が増える可能性があります。固定窓の件数は「この時点で数えられた数」であって確定値ではありません。
  • 【他の地方と閉局率を並べないでください】厚生局ごとに名簿の捕捉率が構造的に違います。比較は中国5県(鳥取・島根・岡山・広島・山口)の中だけで行っています。同じ中国四国厚生局でも四国4県はDBへの投入ソースが別のCSVで、号の内部欠号が多く名簿の深さが揃わず、掲載遅れの実測も中国側でしか行えないため、同一窓の件数として比較できません。
  • 【法人の一斉付け替え】保険薬局の廃止情報には、1つの法人が同じ日にまとめて機関コードを付け替える動きが混ざります(中国四国厚生局9県の合計で「同じ廃止日・同じ屋号の承継が20件以上」という条件で機械的に検出)。ブロック全体では3件見つかりましたが、山口県にかかる行は0件で、この圏域も0件です。したがってこのページの承継・引き継がれなかった割合は、差し引きの前後で変わりません。公開データには法人名(屋号)を書きません。
  • 【薬局の範囲】調剤を行う薬局のみを対象とし、ドラッグストア専業(調剤なし)は含みません。薬局の位置は届出上の市町コードで割り当てています。
  • 【機能の届出率】かかりつけ薬剤師指導料などの届出状況は薬局機能情報提供制度(GMIS)の自己申告に基づきます。この圏域は全156店に届出データがあり、分母は薬局数と一致します(欠測を0%として出す事故には該当しません)。届出があることと実際の提供実績は別です。
  • 【徒歩圏カバー率は直線近似】徒歩分=直線距離×迂回係数1.3÷分速80mのフォールバック法で、OSRM実道路網による実測ではありません(access_method: fallback_haversine)。実測化すると数ポイント下がる傾向があります。最寄りは市町・医療圏の境界を越えて探しますが、県境は越えません。直線は瀬戸内の海をまたぎます——島しょ部では橋・航路の有無を反映しません。分母は250mメッシュの2025年推計人口です。
  • 【将来人口】国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(2023年推計)」。推計であり、実績ではありません。
  • 【いま出していない数字】2045年の薬局店数の推計は、いまも出していません(参入と退出の数え方がそろわず、そのまま回すと全国で薬局が2割以上増える計算になってしまうため)。医療圏の「都市型/郊外型」分類は、供給の統計モデルが47都道府県フル学習になったので掲載に切り替えました。
  • 【この圏は1自治体圏の様式です】圏内の順位付け・ランキング・落差は作っていません。地図は単色で、数値表・人口動態・徒歩圏は他圏と同じ基準で掲載しています。

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下関市の薬局持久度レポート(A4・6ページ)

薬局の分布と、同じ医療圏の市区町村どうしの落差を1冊にまとめました。出典と作成時点を入れてあるので、そのまま社内やご相談の資料にお使いいただけます。

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