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CrossHealth / 薬局持久度レポート
ひとつの市だけで、ひとつの医療圏
横手医療圏1市の薬局を、供給・高齢化・需要の絶対量で見える化。市区町村ごとの詳細レポートは順次公開します。
この記事の数字について:出所は公開データ(厚生局・薬局機能情報提供制度=GMIS・NDBオープンデータ・社会保障人口問題研究所の将来推計人口など)。分析期間は上の「対象・期間」のとおりで、将来値は推計であり幅があります。検算のやり方と不確実性の扱いは方法論のページ →で説明しています。
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横手市の薬局持久度レポート(A4・6ページ)
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横手医療圏は、横手市だけで構成される圏域です。薬局は53軒(秋田県の10.7%)。秋田県8医療圏で唯一、1つの市だけで構成される圏です。65歳以上人口は2025年がピークで、2045年までに20.4%減ります=すでに減少局面です。
この圏を構成する自治体は横手市ひとつだけです。圏=市なので、圏の数字はそのまま横手市の数字になります。薬局は53軒、65歳以上人口のピークは2025年で、2045年までに総人口-31.9%・65歳以上-20.4%とどちらも減ります。圏内で取り分を比べる相手がいないため、経営体力の変化(圏内での相対値)は定義上0になり、見るべきは絶対量(-20.4%)のほうです。閉局については、この11ヶ月に出た廃止届2件のうち1件は移転・承継で事業が続き、そのまま消えたのは1軒でした。廃止届2件の中での割合・件数であり、1件の増減で大きく動く数字です。圏どうし・市町村どうしの比較には使えません。なお、かかりつけ・地域連携・在宅の届出率は、秋田県ではデータの取り込みが済んでおらず算出していません(下の注記)。(→ この波で、厚生局の施設基準届出受理医療機関名簿で数え直した届出率をこのページに載せました。GMISの自己申告からは算出できないという直前の説明は、GMISについてはいまも有効です。)
地図 ── 地域差を見る横手市ひとつの圏域
この圏は横手市ひとつで構成されるため、圏内の色分け(経営体力の相対比較)はありません。地図は圏域=市の範囲を示します。65歳以上人口の変化(絶対量)は-20.4%です。
徒歩圏 ── 「近くの薬局」の実像(直線近似)徒歩10分圏に住む人は39.2%(直線近似)
250mメッシュ人口(2025年推計)で見ると、横手医療圏で最寄り薬局まで徒歩10分圏(直線近似)に住む人は39.2%(県全体50.1%)、20分圏で55.3%です。徒歩10分圏の外には47,921人が住んでいます。この値は直線距離×迂回係数1.3÷分速80mの近似で、OSRMの実道路網による実測ではありません(実測化すると数ポイント下がる傾向があります)。冬期の積雪・通行止め・公共交通は含みません。
人口動態 ── 需要の源圏=市。65歳以上人口は、もうピークを過ぎている
なぜ地域で差が出るのか。もとをたどると人口の動きです。横手医療圏全体では、総人口は7.9万→5.4万人(-31.9%)と減り、65歳以上も3.3万→2.6万人(-20.4%)と減ります。高齢化率は42.1%→49.2%へ。65歳以上のピークは圏全体で2025年です。圏=横手市なので、この動きはそのまま市の動きです。65歳以上人口のピークは2025年=すでに減少局面で、2050年になっても増えるという推計はありません。
構成 ── ランキングは作りません横手市
この圏は横手市ひとつで構成されるため、圏内の比較・ランキングはありません(順位が定義できないため)。薬局は53軒、65歳以上人口は絶対量で-20.4%(ピーク2025年)です。
医療計画県の医療計画は、この圏域をどう書いているか
くわしい数字横手市データ一覧
※処方せん需要は横手医療圏(=横手市)のNDB実績です。機能の届出率は秋田県では算出していません(GMIS未取込)。(→ この波で、厚生局の施設基準届出受理医療機関名簿で数え直した届出率をこのページに載せました。GMISの自己申告からは算出できないという直前の説明は、GMISについてはいまも有効です。)個店のランキングは作りません。
この地図の使い方(3段階のドリルダウン)
- 秋田県(ひとつ上・Lv1)=8つの二次医療圏で「どの地域が細るか」をざっくり。
- 横手医療圏(このページ・Lv2)=圏=横手市の絶対量を見る。
- 市町村(詳細・Lv3)=境界・薬局分布・経営シナリオまで。
横手医療圏 1市区町村すべての詳細レポート(薬局持久度レポート会員向け・有料)
医療圏の型 ── 競争で減るのか、需要で減るのかこの圏は郊外型(需要減)です
薬局が閉じていく筋道には、大きく2つあります。ひとつは近くに薬局が多く、競争のなかで数が絞られていく道(都市型)。もうひとつは周りに薬局が少ないまま、患者そのものが減っていく道(郊外型)。横手医療圏にいまある53軒それぞれについて、どちらの効き方が強いかを計算し、閉局の起こりやすさで重みづけて足し上げると、競争側の比率は0.45です(0.5以上なら都市型、それ未満なら郊外型)。この地域は郊外型(需要減)にあたります。需要の側は、この地域の総人口が2025→2045で-31.9%です。社人研の推計では、この地域は減り方が急な側(20年で15%超の減少)に入ります。全国47都道府県・335の二次医療圏・65,634行(うち移転や承継を除いた本当の閉局3,952件)を学習した統計モデルによる分類です。特定の地方だけで学んだモデルを他の県に当てはめたものではありません。共通の係数は47都道府県すべての実データから学習しており、この地域の値は、この地域に実際にある薬局の実測値から計算しています。廃止届の名簿がそろっている期間が15ヶ月しかありません。この分類は2025〜26年の実績水準がこの先も続くと置いた場合の姿です。東北6県は画像PDFの廃止届が未回収で、閉局の捕捉が下限にとどまる可能性があります(統計的な下限の証拠は出ていませんが、回収の来歴から保守的に扱っています)。この県で数えられた「本当の閉局」は19件と少なく、1件の増減で率が動きます。この分類は「どの筋道で薬局が減りやすい地域か」を示すもので、個々の薬局の見通しではありませんし、出店や撤退の判断もしません。
機能の届出 ── 厚生局の名簿で数える地域支援・医薬品供給対応体制加算の届出は94.2%です
薬局の機能は、これまで薬局機能情報提供制度(GMIS)の自己申告で数えていましたが、ここからは地方厚生局の「施設基準届出受理医療機関名簿」で数え直しています。横手医療圏でこの名簿に載っている保険薬局は52軒で、そのうち届出があるのは──地域支援・医薬品供給対応体制加算 49軒=94.2%、かかりつけ薬剤師(服薬管理指導料の注1)(推定) 15軒=28.8%、在宅薬学総合体制加算 12軒=23.1%、電子的調剤情報連携体制整備加算(推定) 37軒=71.2%です。名簿の版は令和8年7月1日版(東北厚生局=青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島の6県のみ令和8年6月1日版。7月分が未公開のため入手可能な最新を使用)。8つの厚生局・47都道府県をすべて同じ月の版でそろえてあるので、県どうしを並べて比べられます(GMISの自己申告は県によって取り込みの穴があり、これができませんでした)。推定を含む項目があります。「かかりつけ薬剤師(服薬管理指導料の注1)」は令和8年度改定でかかりつけ薬剤師指導料・包括管理料は服薬管理指導料に統合され、単独の届出名称が無くなりました。新様式の名簿にある「服薬管理指導料の注1」を代理指標として数えた推定値です(告示・通知文の逐語確認はしていません)。「電子的調剤情報連携体制整備加算」は令和8年度改定で「医療DX推進体制整備加算」の後継と判断して数えた推定値です(同一制度の後継という対応関係は未確認)。分母は名簿に載っている薬局の数で、このページの他の場所に出てくるGMIS由来の薬局数とは出典が違うため一致しません。また届出は「その体制をとると届け出た」という記録で、実際に提供された量ではありません。
このレポートの範囲と、正直な限界
- 【このレポートで言えること】地域単位(二次医療圏・市区町村)の薬局供給と、将来の高齢人口から見た需要の傾き。地域の持続可能性を映すためのものです。
- 【言えないこと】個々の薬局の経営状態・存続の見通しは一切わかりませんし、扱いません。個店のランキングや「この店は無くなる」といった予測は作りません。出店・撤退の判断はしません。事実をお見せし、判断は読み手に委ねます。
- 【処方せんの推計方法】横手医療圏の院外処方せん実績(NDB 2023年・年間811,600枚)を、市の65歳以上人口シェアで按分した推計です。実際の処方せんは市町村別には公表されていません(NDBの最小単位が二次医療圏のため)。
- 【NDBは院外だけを数えています】横手医療圏の院外処方率は90.8%で、処方せんのおよそ9%は病院・診療所の中で渡されています。この分は上の推計に入っていません。秋田県内では北秋田医療圏が最も高く(99.2%)、能代・山本医療圏が最も低い(72.5%)です。
- 【「経営体力の変化」の意味】この圏は横手市ひとつで構成されるため、圏内で取り分を比べる相手がおらず、経営体力の変化(圏内での相対値)は定義上0になります。見るべきは絶対量(65歳以上人口-20.4%)のほうです。圏全体として処方せんが増えるか減るかは、ひとつ上の階層(秋田県=Lv1)の需要指数で示しています(この圏域は2025年を100として2045年に79.6)。
- 【薬局数は2025年で固定】市町村別の推計では、薬局の数はいまのまま変わらないと置いています。新規開局・閉局による将来の店舗数の変化は含みません。
- 【高齢人口=需要の代理指標】処方せんの多くを高齢者が占めるという前提を置いています。受診率・在宅化率・オンライン服薬指導・後発品比率などの制度変更は織り込んでいません。
- 【★閉局の数え方と集計期間】東北厚生局の保険薬局廃止情報のうち、移転・承継を除いた「真の閉局」だけを数えています(横手医療圏で1件)。廃止届は全部で2件出ていますが、そのうち1件は新しい機関コードが記載されており、別の担い手が事業を引き継いだ=その場所から薬局が消えてはいない、と読めます。**集計期間は2025年4月〜2026年2月(11ヶ月)で、1年ぶんではありません。**秋田県では処理月2025年11月の一覧表がスキャン画像のPDFで文字が取り出せず、データベースに1行も入っていませんでした。県全体では該当ページの目視で2件を復元しましたが、この圏域に復元行はありません(DBの値がそのまま既定値です)。率を他県と並べるときは年率換算(圏の年率2.06%)を使い、換算値であることを明示してください。件数は2026年7月時点の名簿による値で、名簿の掲載遅れにより今後も増える可能性があります。**年ごとの推移はこの県では作れません。**
- 【閉局は市町村別に読まないでください】この圏域の真の閉局1件は秋田県全体でも17件しかない事象の一部です。市町村ごとに割ると0〜1件となり、1件の増減で率が数ポイント動きます。市町村別の閉局数はJSONには入れていますが、市町村どうしの順位づけや「この市は閉局が多い」という読み方には使えません。
- 【機能の届出率】厚生局の「施設基準届出受理医療機関名簿」(8厚生局・47都道府県を同じ月の版でそろえたもの)で数え直し、掲載に切り替えました。分母は名簿に載る52軒で、地域支援・医薬品供給対応体制加算94.2%/かかりつけ薬剤師(服薬管理指導料の注1)(推定)28.8%/在宅薬学総合体制加算23.1%/電子的調剤情報連携体制整備加算(推定)71.2%です。かかりつけ薬剤師と電子的調剤情報連携体制の2項目は、令和8年度改定で届出名称が変わったため代理指標を用いた推定です(本文に明記)。届出は「その体制をとると届け出た」記録で、提供実績ではありません。
- 【薬局の範囲】調剤を行う薬局のみを対象とし、ドラッグストア専業(調剤なし)は含みません。位置は届出上の市区町村コードで割り当てています(秋田県は全店に市区町村コードがあり、座標による補完は0件でした)。
- 【★徒歩カバー率は直線近似】徒歩10分圏カバー率39.2%は、250mメッシュ推計人口(2025年・78,878人)と県内の薬局から、直線距離×迂回係数1.3÷分速80mで近似した値です(walk_access.access_method = "fallback_haversine")。OSRM実道路網による実測ではなく、実測化すると数ポイント下がる傾向があります(河川・線路・冬期条件で迂回が生じるため)。最寄り薬局は市町村・医療圏の境界を越えて探しています(越境あり・県境は越えません)。公開済みの秋田周辺Lv2にはまだこの軸が無く、次回更新で8圏そろえる予定です。
- 【将来人口】国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(2023年推計)」。推計であり、実績ではありません。
- 【いま出していない数字】2045年の薬局店数の推計は、いまも出していません(参入と退出の数え方がそろわず、そのまま回すと全国で薬局が2割以上増える計算になってしまうため)。医療圏の「都市型/郊外型」分類は、供給の統計モデルが47都道府県フル学習になったので掲載に切り替えました。
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横手市の薬局持久度レポート(A4・6ページ)
薬局の分布と、同じ医療圏の市区町村どうしの落差を1冊にまとめました。出典と作成時点を入れてあるので、そのまま社内やご相談の資料にお使いいただけます。
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似ている地域
全国335の二次医療圏から、人口規模・高齢化率・薬局の薄さ・医薬分業率で似ている圏を、同じ県を除いて探しました(この圏は基準に合う候補が少なく、5圏に満たない場合があります)。
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自治体・薬剤師会・研究者の方へ。この地域のより詳しい分析や、地域医療構想調整会議・研修でそのまま使える資料の作成を承ります(圏域ブリーフ ¥100,000〜)。個店のランキングや出店指南は行いません。
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