CrossHealth / 薬局持久度レポート
高齢者が、もう増えません。3つの医療圏すべてで
鳥取県3つの二次医療圏の薬局を、供給・高齢化・需要で見える化。地図の医療圏をクリックすると、市町村まで下りたレポートへ進めます。
この記事の数字について:出所は公開データ(厚生局・薬局機能情報提供制度=GMIS・NDBオープンデータ・社会保障人口問題研究所の将来推計人口など)。分析期間は上の「対象・期間」のとおりで、将来値は推計であり幅があります。検算のやり方と不確実性の扱いは方法論のページ →で説明しています。
鳥取県の調剤薬局は269軒。人口52.7万人は47都道府県で最も少なく、65歳以上人口は今後20年で-5.0%——つまり減ります。しかもこれは県の平均ではなく、3つの医療圏すべてで起きることです。65歳以上人口のピークは3圏とも2025年、つまり推計の起点。高齢者の実数は、もう増えません。既刊のレポートは「高齢化で需要は増えるが、県内には増えない地域がある」という形で書いてきましたが、鳥取県には増える医療圏がひとつもありません。
地図 ── クリックで深掘り薬局1軒あたり処方せんの、医療圏ごとの将来
色は薬局1軒あたり処方せんの2025→2045変化。薬局の数がいまのままだと仮定して、高齢化で処方せんがどう動くかを示しています。鳥取県は3圏ともマイナスで、いちばん厳しいのが中部医療圏(-10.9%)、いちばんましなのが西部医療圏(-2.7%)です。医療圏をクリックすると、その中の市町村差まで下りられます。
人口動態 ── 需要の源3圏すべてが、すでにピークを過ぎています
鳥取県全体では、総人口が52.7万→43.0万人(-18.4%)と減り、65歳以上人口も18.0万→17.1万人(-5.0%)と減ります。高齢化率は34.1%→39.7%へ上がりますが、これは分母(総人口)がそれ以上に減るからです。65歳以上人口がすでに2025年でピークを打っている医療圏は3圏すべて——同じ手法で全国の二次医療圏(335圏のうち将来推計人口が収録されている333圏)を数えると、すべての医療圏が2025年ピークの県は5県(秋田・青森・山形・高知・鳥取)しかありません。市町村まで下りると19市町村のうち16で65歳以上人口が減り、15ではすでにピークを過ぎています。
薄い圏域 ── 53軒で5市町を支える中部医療圏の薬局は53軒。65歳以上は10.9%減ります
県内で最も薄いのが中部医療圏です。5市町にある薬局は合わせて53軒——県内269軒の19.7%にすぎません。しかも53軒のうち40軒が倉吉市にあり、残る4町は6軒・4軒・2軒・1軒です。65歳以上人口は-10.9%と県内で最も大きく減り、高齢化率は37.3%→42.8%。薬局1軒あたりの処方せんは年12,895枚(2025年)で、2045年には11,484枚まで下がります。面積は780km²、薬局1軒あたり14.7km²です。
承継 ── 5件では、まだ何も分かりません廃止届22件のうち、そのまま消えたのは5軒でした
2025年7月〜2026年4月(10ヶ月)。このうち5ヶ月は名簿の号が欠けているので、以下は下限の数字です。この期間に鳥取県で出された薬局の廃止届は22件。うち17件は新しい機関コードが記載されており、移転や承継で事業が続いた=その場所から薬局が消えてはいません。そのまま消えたのは5軒(薬局269軒の1.86%・年率に直すと2.23%)でした。号が1ヶ月も欠けていない2026年1月〜2026年4月(4ヶ月)だけで数え直すと、廃止届16件・真の閉局2軒で、年率は2.23%——ほぼ同じです。ただし移転・承継のうち9件は同じ1日(2023-03-31)にまとまって出されたもので、機関コードが一括で振り直された形をしています。廃止届の総数だけを見ると鳥取県は実態より大きく見えます。なお、この5件から鳥取県の実勢を読むことはできません。中国四国厚生局の名簿はDBに処理月2025-07〜2026-06の12ヶ月ぶんしか入っておらず(それより前が1号も無い)、しかも鳥取県だけ2025-08・2025-12の2ヶ月が抜けているためです。
データの出どころ ── 薬局の数え方は、ひとつではありません「薬局0軒の町」は、名簿を変えると消えました
このページの薬局269軒は薬局機能情報提供制度(GMIS・2025-12-01時点)の数です。同じ鳥取県を中国四国厚生局の現存保険薬局一覧(令和8年7月1日現在)で数えると264軒で、5軒ずれます。市町村ごとに見ると差は最大2軒で、GMISのほうが多い市が4、少ない町が2あります。とくに岩美町はGMISでは0軒ですが、厚生局の一覧には1軒あります。薬局が269軒しかない県では、この±2軒が市町村の話をひっくり返します。本レポートは既刊と数え方をそろえるためGMISを主に使いますが、「薬局が1軒も無い自治体」という言い方はしません。
機能の届出 ── かかりつけ・地域連携・在宅かかりつけの届出率は65.4%です
かかりつけ薬剤師指導料の届出率は県全体で65.4%、地域連携薬局は46.1%、在宅患者訪問薬剤管理指導は46.8%です。薬局機能情報提供制度(GMIS)の9つの機能フラグがすべて0の店=申告が取り込まれていない疑いのある店は15/269店=5.6%で、比較した県のなかで低いほうから4番目です(山梨県の20.8%のような取込漏れの兆候はありません)。回答店だけを分母にした感度値は69.3%/48.8%/49.6%です。医療圏では58.5%〜67.7%(かかりつけ)と開きますが、薬局1〜2軒の町では0.0%/100.0%に張り付くので、市町村どうしの届出率の比較はしないでください。
医薬分業 ── 院内に残っている処方せん県の分業率は76.1%。全国平均を4.6ポイント下回ります
鳥取県の院外処方せん率(医薬分業率)は76.1%で、全国の80.7%を下回ります(47都道府県では低いほうから16番目)。医療圏で見ると東部医療圏の72.8%から中部医療圏の85.3%まで12.5ポイント開きます。県内の医療機関では、年間1,124,039枚の処方せんが院内で調剤されています。仮にこれが全国平均の分業率まで動いたとすると、院外の枚数は217,952枚増える計算で、薬局269軒あたりでは1軒810枚です。いっぽう高齢化による20年ぶんの需要の変化は1軒-659枚——人口動態が20年かけて動かす量と、いま院内に残っている量が同じ桁にあります。これは予測ではなく、桁を比べるための算術です。
ランキング ── 圏域差処方せんが減る医療圏・あまり減らない医療圏
中部(-10.9%)から西部(-2.7%)まで、その幅は8.2ポイント。薬局1軒あたりの処方せんは県全体で年13,274枚で、同じ手法で公開した46都道府県のなかでは少ないほうから32番目です。県内では12,895枚から13,924枚まで1.08倍開きます。人口1万人あたりの薬局数は5.11軒で、公開済み47都道府県と並べると多いほうから31番目です。
くわしい数字3医療圏データ一覧
| 地域(医療圏) | 薬局 | 1軒あたり処方せん 2025 → 2045(枚/年) | 変化 |
|---|---|---|---|
| 西部 | 124 | 12,954 → 12,602 | -2.7% |
| 東部 | 92 | 13,924 → 13,314 | -4.4% |
| 中部 | 53 | 12,895 → 11,484 | -10.9% |
※処方せんはNDBの医療圏別実績(2023年)に、将来推計人口の65歳以上人口の伸びを掛けた推計です。薬局数は2025年時点で固定しています。閉局は2026年1月〜2026年4月(4ヶ月)の集計で、移転・承継を除いています。この期間は12ヶ月に満たない(4ヶ月)ので、他県の12ヶ月窓の値とそのまま並べないでください。圏ごとの閉局は件数が少ないため、率の比較には使えません。個店のランキングは作りません。
医療圏の型 ── 競争で減るのか、需要で減るのか鳥取県の医療圏は、すべて郊外型(需要減)です
薬局が閉じていく筋道には、大きく2つあります。ひとつは近くに薬局が多く、競争のなかで数が絞られていく道(都市型)。もうひとつは周りに薬局が少ないまま、患者そのものが減っていく道(郊外型)。鳥取県の3の二次医療圏を分けると、都市型が0圏・郊外型が3圏です。競争側の比率は圏によって0.37〜0.44まで開きます(0.5以上なら都市型)。同じ県のなかでも、減り方の筋道は一様ではありません。このうち3圏は、社人研の推計で20年に15%を超えて人口が減る側に入ります。県全体の総人口は2025→2045で-18.4%です。全国47都道府県・335の二次医療圏・65,634行(うち移転や承継を除いた本当の閉局3,952件)を学習した統計モデルによる分類です。特定の地方だけで学んだモデルを他の県に当てはめたものではありません。共通の係数は47都道府県すべての実データから学習しており、この地域の値は、この地域に実際にある薬局の実測値から計算しています。名簿の欠号が45%あります。閉局の件数は下限値(実際はこれ以上)として扱ってください。中国地方は収録窓が短く、閉局率が過大側に振れている可能性があります。この分類は「どの筋道で薬局が減りやすい地域か」を示すもので、個々の薬局の見通しではありませんし、出店や撤退の判断もしません。
機能の届出 ── 厚生局の名簿で数える地域支援・医薬品供給対応体制加算の届出は93.9%です
薬局の機能は、これまで薬局機能情報提供制度(GMIS)の自己申告で数えていましたが、ここからは地方厚生局の「施設基準届出受理医療機関名簿」で数え直しています。鳥取県でこの名簿に載っている保険薬局は264軒で、そのうち届出があるのは──地域支援・医薬品供給対応体制加算 248軒=93.9%、かかりつけ薬剤師(服薬管理指導料の注1)(推定) 151軒=57.2%、在宅薬学総合体制加算 106軒=40.2%、電子的調剤情報連携体制整備加算(推定) 228軒=86.4%です。名簿の版は令和8年7月1日版(東北厚生局=青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島の6県のみ令和8年6月1日版。7月分が未公開のため入手可能な最新を使用)。8つの厚生局・47都道府県をすべて同じ月の版でそろえてあるので、県どうしを並べて比べられます(GMISの自己申告は県によって取り込みの穴があり、これができませんでした)。推定を含む項目があります。「かかりつけ薬剤師(服薬管理指導料の注1)」は令和8年度改定でかかりつけ薬剤師指導料・包括管理料は服薬管理指導料に統合され、単独の届出名称が無くなりました。新様式の名簿にある「服薬管理指導料の注1」を代理指標として数えた推定値です(告示・通知文の逐語確認はしていません)。「電子的調剤情報連携体制整備加算」は令和8年度改定で「医療DX推進体制整備加算」の後継と判断して数えた推定値です(同一制度の後継という対応関係は未確認)。このページがこれまで載せていた届出率は、改定前の版の名簿を店名で突き合わせて数えたものでした。並べると、かかりつけ薬剤師(服薬管理指導料の注1)は今回57.2%/これまで65.4%(差-8.2ポイント)、地域支援・医薬品供給対応体制加算は今回93.9%/これまで46.1%(差+47.8ポイント)、在宅薬学総合体制加算は今回40.2%/これまで46.8%(差-6.6ポイント)です。差の主な理由は3つで、(1)令和8年度改定で後発医薬品調剤体制加算が地域支援・医薬品供給対応体制加算に統合されたこと(地域支援の届出率が跳ね上がる)、(2)かかりつけ薬剤師指導料が服薬管理指導料に統合され、代理指標に切り替えたこと、(3)これまでが店名の突き合わせ、今回が医療機関コードでの集計であること。どちらかが誤りという意味ではありません。これから先は、47都道府県を同じ月の版でそろえた今回の数え方を主に使います。同月版でそろえた全国比較では、地域支援・医薬品供給対応体制加算は93.9%で全国47都道府県中10位、かかりつけ薬剤師(服薬管理指導料の注1)は57.2%で全国47都道府県中31位、在宅薬学総合体制加算は40.2%で全国47都道府県中17位、電子的調剤情報連携体制整備加算は86.4%で全国47都道府県中13位です。順位は名簿の数え方がそろっている範囲での並びで、地域の医療の良し悪しを表すものではありません。分母は名簿に載っている薬局の数で、このページの他の場所に出てくるGMIS由来の薬局数とは出典が違うため一致しません。また届出は「その体制をとると届け出た」という記録で、実際に提供された量ではありません。
いま出していない数字いま出していないのは、2045年の薬局店数の推計だけです
このページでは、次の数字をまだ出していません。(1)2045年の薬局店数 2045年に薬局が何軒になるかという推計です。供給動学モデルは47都道府県のフル学習に更新され、「どの筋道で閉じるか」の係数は検算に通りました。しかし店数の水準を出すには、閉じる側と開く側の数え方がそろっている必要があります。実際に20年ぶん回すと全国で+25.4%(薬局が2割以上増える)、薬局の少ない医療圏では最大+913%という結果になりました。原因は2つで、ひとつは新規指定の名簿がほぼ完全に取れるのに対して廃止届のほうに取りこぼしが残ること(モデルの純増+1074軒/年に対し名簿の実測は+387軒/年)、もうひとつは薬局の少ない医療圏で開局数が全国平均側に引っ張られること(20軒未満の圏では推定2.5軒/年に対し実測0.33軒/年)です。 解禁の条件は、廃止届の取りこぼしをなくすこと(東海北陸のOCR再収穫・名簿の多年化)と、小さい医療圏で開局数が平均へ引っ張られないようにモデルを直すことです。数字を急いで出すより、間違っていた数字を下げるほうを選んでいます。
この地図の使い方(3段階のドリルダウン)
- 鳥取県(このページ・Lv1)=3つの二次医療圏で「どの地域が細るか」をざっくり。
- 二次医療圏(Lv2)=圏内の市町村で「同じ圏域の中の差」を見る。
- 市町村(Lv3)=境界・薬局分布・経営シナリオまで。
このレポートの範囲と、正直な限界
- 【このレポートで言えること】地域単位(都道府県・二次医療圏)の薬局供給と、将来の高齢人口から見た需要の傾き。地域の持続可能性を映すためのものです。
- 【言えないこと】個々の薬局の経営状態・存続の見通しは一切わかりませんし、扱いません。個店のランキングや「この店は無くなる」といった予測は作りません。出店・撤退の判断はしません。事実をお見せし、判断は読み手に委ねます。
- 【いま出していない数字】2045年の薬局店数の推計は、いまも出していません(参入と退出の数え方がそろわず、そのまま回すと全国で薬局が2割以上増える計算になってしまうため)。医療圏の「都市型/郊外型」分類は、供給の統計モデルが47都道府県フル学習になったので掲載に切り替えました。
- 【★閉局の集計期間が12ヶ月ありません】中国四国厚生局の廃止機関一覧表は、処理月2025-07〜2026-06の12ヶ月ぶんしか現行ライブ索引に載っていません(それより前が1本もありません)。さらに鳥取県だけ処理月2025-08・2025-12の一覧表が索引に存在しません(岡山県も2025-08が無く、島根・広島・山口は12ヶ月そろっています)。薬局の掲載遅れは処理月−廃止月で0ヶ月12.7%・1ヶ月まで98.3%・2ヶ月まで99.0%なので、ある月の廃止が完全にそろうには処理月 m・m+1・m+2 の3本が要ります。鳥取県でこれを満たす廃止月は2025-09・2026-01・2026-02・2026-03・2026-04で、連続してそろうのは2026-01〜2026-04の4ヶ月だけです。既刊の多くが使っている12ヶ月窓は鳥取県では組めません。他県の12ヶ月窓・暦年2025の値とそのまま並べないでください。並べる場合は年率換算値(既定窓2.23%/参考窓2.23%)を使い、換算であることを明示してください。
- 【★号は原本PDFのヘッダから復元しました】DBの source_month は廃止年月のコピーで、掲載号を表していません。中国四国厚生局の一覧表PDFは1ページ目に「[鳥取県] … [令和◯年◯月◯日 から 令和◯年◯月◯日] … 令和◯年◯月◯日 作成」と処理年月が書かれているので、キャッシュ済みの原本PDF79本をすべて開いて号を確定しました。PDFのID連番の塊から号を推定する方法(大分・沖縄版)では、県ごとに欠けている号を検出できません——実際この鳥取県で、その方法だと欠号2ヶ月を見落として窓を10ヶ月と誤りました。
- 【★欠号か0件かは区別できません】鳥取県の処理月2025-08・2025-12の一覧表が索引に無いことは分かりますが、「その月は鳥取県の廃止が0件だったので一覧表が公表されなかった」可能性も残ります。外部からは区別できないため、過少計上の側に倒して扱っています(参考窓の件数は下限です)。
- 【★暦年2025は出していません】2025年1月〜6月は必要な一覧表が1本も無く、カバー率がほぼ0です。既刊の福岡・大阪・千葉が公開している暦年2025の値は、鳥取県では作れません。
- 【★廃止届=閉局ではありません】収録されている鳥取県の廃止届111件のうち、移転・承継が72件(64.9%)を占めます。さらにそのうち30件は、3日の廃止日(2023-03-31・2026-04-30・2026-05-31)にまとまって出されたもので、機関コードが一括で振り直された形をしています。『その3日で薬局が30軒消えた』という意味ではありません。既定窓(4ヶ月)の廃止届16件のうち11件がこの一括届出です。廃止届の総数だけを見ると、鳥取県の閉局は実態の約2.8倍に見えます。
- 【★2つの窓は年率でほぼ一致します】既定窓(4ヶ月・真の閉局2件)の年率2.23%と、参考窓(10ヶ月・下限・真の閉局5件)の年率2.23%はほぼ同じです。なお収録されている全期間(2020-02-29〜2026-06-14)には真の閉局39件・移転承継72件がありますが、これは窓の外(2020〜2024年など)を含む実数で、掲載号のそろいを保証できないため率にはしていません。窓の取り方で結論が動かないことの確認であって、2件・5件という分子の小ささが解消されたわけではありません。
- 【閉局は県計でのみ読んでください】既定窓の真の閉局2件を3医療圏に割ると1・0・1件で、廃止届が5件に満たない医療圏が1圏あります。圏別の真の閉局率・承継されなかった割合はJSONには入れていますが、1件の増減で大きく振れるため、圏どうしの順位づけには使えません。
- 【閉局率は地方厚生局ブロックを跨いで比べられません】名簿の捕捉率が地方厚生局ごとに構造的に違います(富山版・岐阜/三重係の確定事実)。さらに中国四国ブロックの中でも、四国4県は別ソースから取り込まれていて収録範囲が違います。鳥取県と同じ名簿・同じ号から入っているのは中国5県(鳥取・島根・岡山・広島・山口)で、同じ4ヶ月窓で見ると真の閉局率は島根1.22%・山口0.89%・鳥取0.74%・岡山0.71%・広島0.71%。鳥取県は3位です。ただし鳥取県の真の閉局は2件しかないので、順位は目安としてお読みください。
- 【★薬局の数え方は、出典で変わります】このページの269軒は薬局機能情報提供制度(GMIS・2025-12-01時点)の数です。中国四国厚生局の現存保険薬局一覧(令和8年7月1日現在)で数えると264軒で、市町村ごとの差は最大2軒あります。とくに岩美町はGMISでは0軒ですが厚生局の一覧には1軒あります。したがって本レポートでは「薬局が1軒も無い自治体」という言い方をしません。薬局が269軒しかない県では、この±2軒が市町村の主張をひっくり返します。
- 【厚生局リストによる裏取り】参考窓内で移転・承継とされた17件のうち16件(94.1%)は、同じ住所に現存の保険薬局があります。参考窓内の真の閉局5件のうち4件は同じ住所に現存の保険薬局がありません。shinkocode による分類が実態と大きく食い違っていないことの傍証です。突き合わせ先が『現存』一覧(令和8年7月1日現在)なので、この裏取りは窓内の廃止届に限定しています(2020〜2024年の閉局の移転先・跡地がその後さらに閉局・再移転していれば現行名簿に無いのは当然のためです。参考までに全期間では移転・承継72件中56件がヒットします)。ただし住所の文字列照合なので、移転先が別住所の承継はヒットせず、同じ住所に別の開設者が新しく開いた場合はヒットします。件数を置き換える根拠には使っていません。
- 【処方せんの推計方法】NDBオープンデータの医療圏別・院外処方せん実績(2023年・県全体で年間3,570,713枚)に、その医療圏の65歳以上人口の伸びを掛けた推計です。医療圏より細かい単位では公表されていません。
- 【薬局数は2025年で固定】1軒あたり処方せんの将来値は、薬局の数がいまのまま変わらないと置いた場合の数字です。開局・閉局による店数の変化は含みません。
- 【高齢人口=需要の代理指標】処方せんの多くを高齢者が占めるという前提を置いています。受診率・在宅化率・オンライン服薬指導・後発品比率などの制度変更は織り込んでいません。
- 【医薬分業率の扱い】院外処方せん率76.1%は、NDBの院内・院外の枚数(2023年)から計算した実績値です。全国平均(80.7%)を下回り、47都道府県では低いほうから16番目です。「全国平均まで上がったら1軒あたり810枚」という数字は、桁を比べるための算術であって、そうなるという予測でも、そうすべきという主張でもありません。分業率が動くかどうかは制度と地域の医療提供体制の問題で、本レポートはその是非を判断しません。
- 【機能の届出率】かかりつけ・地域連携・在宅の届出率はGMISの自己申告に基づきます。鳥取県は269店すべてに申告データの行があり、9つの機能フラグがすべて0の店は15店=5.6%です。比較した県(3.6〜14.7%)のなかで低いほうから4番目で、山梨県(20.8%)のような取込漏れの兆候はありません。ただし薬局1〜2軒の町では届出率が0.0%/100.0%に張り付くため、市町村どうしの比較はできません。なお徳島県は全項目0が100%=県まるごと未取込です。
- 【小さい分母】19市町村のうち14が薬局8軒未満です(若桜町1軒・智頭町1軒・北栄町1軒・日南町1軒・江府町1軒・三朝町2軒・日野町2軒・大山町3軒・南部町3軒・湯梨浜町4軒・伯耆町4軒・日吉津村4軒・八頭町6軒・琴浦町6軒)。医療圏そのものは3圏とも薬局30軒以上あるので圏レベルの small_n には該当しませんが、県内で最も薄い中部医療圏は53軒です。
- 【薬局の範囲】調剤を行う薬局のみを対象とし、ドラッグストア専業(調剤なし)は含みません(県内59店を除外。うち53店に医療圏が付いているので、iryo_ken でGROUP BY すると水増しになります)。位置は届出上の市区町村コードで割り当てています(鳥取県は269店すべてに市区町村コードがあり、座標による補完は不要でした)。
- 【医療圏の区分】国土数値情報A38由来の医療圏マスタ(NDBの335圏と一致・第8次医療計画準拠)に従っています。鳥取県は東部・中部・西部の3圏で、pharmacies.iryo_ken との差分は0件でした。
- 【徒歩アクセスは出せません】250mメッシュの人口基盤(mesh_backbone_250m)に鳥取県分が8,910セル投入済みです(2026-07-28時点)。ただし千葉県版で出した「徒歩10分以内カバー率」は本レポートにはまだ算出できません=次回更新で追加予定です。代わりに面積(薬局1軒あたり13.0km²)を載せていますが、これは人の住まない山地も含む面積で、「住民から薬局までの距離」ではありません。
- 【薬局の座標】同じ点に3店以上が固まっている箇所は0件です(山梨県では13ヶ所・44店=9.1%あり、距離の分析ができない状態でした)。鳥取県の座標にはその問題はありません。
- 【将来人口】国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(2023年推計)」。推計であり、実績ではありません。
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