北海道 › 後志(二次医療圏)

CrossHealth / 薬局アクセスレポート

徒歩10分では薬局に届かない人は、圏内の44.4%。
誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局は、35軒。

誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局は、値を出していない寿都町・ニセコ町・真狩村・喜茂別町・京極町・積丹町・古平町・仁木町を除いた値です。

北海道 後志医療圏・20市区町村/いま=2025年・将来=2040年/薬局は厚生局 保険薬局名簿(2026年7月1日現在・近畿厚生局の管内=福井・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山の7府県は6月1日現在)/概要版・無料 数字の出どころと数え方 →

44.4%
徒歩10分では薬局に届かない人(北海道31.3%・全国25.3%)
35軒
誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局(圏内の薬局の36.1%)
24.3〜100.0%
徒歩10分では届かない人の割合の、市区町村ごとの開き
106軒
圏内の薬局

なぜ数えるのか

「ここがなくなると遠くなっちゃって困るのよ」——閉局が心配されている薬局で、患者さんから聞いた声です。米国では、薬局が閉まったあと、残された人の服薬が続かなくなることが報告されています(処方薬を切らさず手元に持っていた日数の割合が、閉局のなかった人と比べて閉局後3か月で約6ポイント低くなり、その差が12か月続いた)。私たちが確かめた範囲では、日本で薬局が閉まったときに、服薬がどれくらい続かなくなるかは、まだ調べられていません。車を使えない人にとって、歩いて行ける1軒は、便利さではなく薬を受け取り続けるための足場です。制度の上でも、健康の相談や自宅への訪問を担う薬局が位置づけられています(健康サポート薬局・地域連携薬局/医薬品医療機器等法 第6条の2第1項第4号・同施行規則 第1条の2第2項第5号)。どこにその1軒があるかを知っておけば、閉まる前に、別の届け方を用意できます。

文・木内翔太

いま(2025年)── 歩いて届くか徒歩10分で届かない人は44.4%。市区町村では24.3%から100.0%まで開く

圏全体の44.4%は、北海道全体(31.3%)より大きい。開きの両端は岩内町と100.0%の8市区町村である。

小樽市:徒歩10分を超える人 33.2%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 19軒(クリックで詳細)島牧村:徒歩10分を超える人 100.0%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 —(クリックで詳細)寿都町:徒歩10分を超える人 55.7%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 —(クリックで詳細)黒松内町:徒歩10分を超える人 100.0%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 —(クリックで詳細)蘭越町:徒歩10分を超える人 100.0%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 —(クリックで詳細)ニセコ町:徒歩10分を超える人 68.4%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 —(クリックで詳細)真狩村:徒歩10分を超える人 47.3%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 —(クリックで詳細)留寿都村:徒歩10分を超える人 100.0%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 —(クリックで詳細)喜茂別町:徒歩10分を超える人 39.6%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 —(クリックで詳細)京極町:徒歩10分を超える人 46.6%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 —(クリックで詳細)倶知安町:徒歩10分を超える人 38.1%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 5軒(クリックで詳細)共和町:徒歩10分を超える人 97.1%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 —(クリックで詳細)岩内町:徒歩10分を超える人 24.3%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 3軒(クリックで詳細)泊村:徒歩10分を超える人 100.0%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 —(クリックで詳細)神恵内村:徒歩10分を超える人 100.0%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 —(クリックで詳細)積丹町:徒歩10分を超える人 100.0%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 —(クリックで詳細)古平町:徒歩10分を超える人 79.7%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 —(クリックで詳細)仁木町:徒歩10分を超える人 71.2%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 —(クリックで詳細)余市町:徒歩10分を超える人 46.4%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 8軒(クリックで詳細)赤井川村:徒歩10分を超える人 100.0%/誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局 —(クリックで詳細)11 小樽市22 島牧村33 寿都町44 黒松内町55 蘭越町66 ニセコ町77 真狩村88 留寿都村99 喜茂別町1010 京極町1111 倶知安町1212 共和町1313 岩内町1414 泊村1515 神恵内村1616 積丹町1717 古平町1818 仁木町1919 余市町2020 赤井川村

10%以下10〜20%20〜40%40〜60%60%超
色=徒歩10分では届かない人の割合。市区町村をクリックすると、その市区町村のページへ進む。

番号=地図の市区町村(市区町村コードの順)・%=徒歩10分では届かない人

  1. 1小樽市33.2%
  2. 2島牧村100.0%
  3. 3寿都町55.7%
  4. 4黒松内町100.0%
  5. 5蘭越町100.0%
  6. 6ニセコ町68.4%
  7. 7真狩村47.3%
  8. 8留寿都村100.0%
  9. 9喜茂別町39.6%
  10. 10京極町46.6%
  11. 11倶知安町38.1%
  12. 12共和町97.1%
  13. 13岩内町24.3%
  14. 14泊村100.0%
  15. 15神恵内村100.0%
  16. 16積丹町100.0%
  17. 17古平町79.7%
  18. 18仁木町71.2%
  19. 19余市町46.4%
  20. 20赤井川村100.0%

いま(2025年)── 歩いて行ける唯一の薬局誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局は35軒。圏内の薬局の36.1%にあたる

その唯一の薬局は圏内の薬局の36.1%にあたる(北海道37.3%・102市区町村を除く、全国35.2%)。

この数は、徒歩10分という1つの物差しで見た場合です。どの薬局も、在宅の訪問・健康の相談・夜間や休日の対応などで、地域を支えています。

その市区町村の薬局のうち、誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局の割合(色は地図と同じ)。軒数は補足の表に。「—」は、数字が1つの店を指してしまうため値を出していない市区町村です(薬局が1〜2軒の町、誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局が1軒の町など。1枚レポートと同じ線)。「なし」は薬局が無い市区町村です。

2040年 ── 処方せん2040年の処方せんは、22.3%減る

圏内の院外処方せんは2025年の128万枚から2040年に99万枚へ、22.3%減る。院外処方率(圏内85.3%・北海道85.5%・全国80.7%)は全国の医療圏の中央値81.2%以上にあり、分業率の仮定は当てていない。

では、どうすればよいか誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局が3割を超える市区町村が、1ある

圏全体の平均ではなく、誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局が3割を超える余市町(66.7%)と、どちらの薬局名簿にも薬局が載っていない島牧村・黒松内町・蘭越町・留寿都村・共和町・泊村・神恵内村・赤井川村(8町村・住民 計18,243人)で、備える手立て(承継の相談先・自宅への訪問・オンライン服薬指導と配送)が使える状態にあるかを、確かめておくことができます。

無料レポート

後志医療圏の市区町村の1枚(A4)

薬局の数と、歩いて届く範囲を、A4の1枚にまとめました。出典と作成時点を入れてあるので、そのまま会議やご相談の資料にお使いいただけます。受け取る地域をお選びください。

無料・パスワード不要です。ご登録のメールに確認リンクをお送りし、そこからレポートをお読みいただけます。あわせて、隔週の便り(街の数字をひとつ、薬剤師の目で翻訳したもの)もお届けします。登録済みの方はログイン(対象地域は順次拡大しています)

補足数字の中身と数え方

20市区町村の数字(表)
番号市区町村人口薬局数徒歩10分では
届かない人
徒歩10分以内に
1軒しかない人
歩いて行ける
唯一の薬局
1小樽市 →101,2227033.2%20,32419軒(27.1%)
2島牧村 →1,1860100.0%0薬局なし
3寿都町 →2,553155.7%1,130—
4黒松内町 →2,5460100.0%0薬局なし
5蘭越町 →4,1960100.0%0薬局なし
6ニセコ町 →5,087168.4%1,609—
7真狩村 →1,900147.3%1,002—
8留寿都村 →1,7910100.0%0薬局なし
9喜茂別町 →1,973139.6%1,192—
10京極町 →2,710246.6%1,447—
11倶知安町 →14,601738.1%2,6155軒(71.4%)
12共和町 →5,310097.1%157薬局なし
13岩内町 →10,187824.3%1,8653軒(37.5%)
14泊村 →1,3810100.0%0薬局なし
15神恵内村 →7420100.0%0薬局なし
16積丹町 →1,5821100.0%0—
17古平町 →2,381179.7%482—
18仁木町 →2,931171.2%845—
19余市町 →16,4371246.4%2,7238軒(66.7%)
20赤井川村 →1,0910100.0%0薬局なし

番号は地図と同じ(市区町村コードの順)。人口は2025年の推計。「1軒しかない人」は、徒歩10分以内に薬局が1軒しかない人の数(1枚レポートと同じ値)。「誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局」の割合は、その市区町村の薬局数に対する割合。「—」は、数字が1つの店を指してしまうため値を出していない市区町村です(薬局が1〜2軒の町、誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局が1軒の町など。1枚レポートと同じ線)。見出しの35軒は、「—」の市区町村を除いた値です(表の軒数の合計と一致します)。

限界と数え方・地図の使い方
  • 出所:厚生局・GMIS・NDBオープンデータ・社人研の将来推計人口など。検算と不確実性は方法論のページに。
  • 言えること:地域単位(二次医療圏・市区町村)で、住民が歩いて薬局に行けるか。
  • 言えないこと:個々の薬局の見通し・個店の順位・出店や撤退の判断は扱いません。
  • 徒歩分:250mメッシュ(2025年推計人口)ごとに道路網(OSRM)で計算。後志医療圏の外の薬局も歩いて届けば数えます。
  • 歩いて行ける薬局が1軒しかない人:徒歩10分以内にある薬局がちょうど1軒の人。その1軒が閉まると、歩いて10分では届かなくなる。
  • 薬局の数:厚生局 保険薬局名簿(2026年7月1日現在・近畿厚生局の管内=福井・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山の7府県は6月1日現在)。調剤を行う薬局のみ。
  • 人口は2020年国勢調査をもとにした推計(社人研2023年推計)で、2021年以降の人口の動きは反映していません。薬局は2026年7月の名簿です。
  • なぜ10分か:国の都市評価は徒歩圏を半径800mとしています。これを不動産広告の換算(道路距離80mで1分)に当てると10分。CrossHealthはこの10分を目安に用いています(国土交通省「都市構造の評価に関するハンドブック(改定版)」令和8年1月 p.16・p.21/不動産の表示に関する公正競争規約施行規則 第15条第9号)。道路網の徒歩10分は、直線でおよそ600m相当で、800mより狭い範囲です(大阪・茨城・鳥取の72,834メッシュで一致率95.4%)。
  • なぜ数えるのか(出典):Qato DM, et al. JAMA Netw Open. 2019;2(4):e192606(米国の閉局と服薬の継続)/医薬品医療機器等法 第6条の2第1項第4号・同施行規則 第1条の2第2項第5号(薬局の役割)。
  • 地区の物差し:医師には、国が地区ごとに数える「無医地区」があります。薬局について国が公表しているのは、私たちが確かめた範囲で、町村に1軒も無いかどうか(無薬局町村)までです。
  • 誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局:徒歩10分以内に薬局が1軒しかない人がいて、その人にとってのその1軒。北海道内に住む人について数え、その1軒が北海道内にあるものに限ります。圏・市区町村の値は、その1軒の所在地(圏内・市区町村内)で数えています。
  • 処方せん:NDBの医療圏別実績に、年齢ごとの受療率を固定して将来人口を当てた推計(医療圏の単位。市区町村ごとの推計はしていません)。分業率の仮定:院外処方率(処方箋料の算定回数を、処方料と処方箋料の合計で割った値・NDBオープンデータ)が全国の医療圏の中央値(81.2%)より低い圏は、2040年までにその値まで上がるとしました。
  • 閉局:閉局の数は、名簿の版をそろえたあとに、この圏と都道府県のページで一緒に出します。
  • 医療圏は国土数値情報A38由来のマスタ(第8次医療計画準拠)。市区町村の境界は国土数値情報 行政区域(2024年1月1日)。
  • 県の「誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局」の数と割合は、数字が特定の店を指すことになる市区町村を除いて数えています(全国の値は除いていません)。
  • 全国の値(25.3%・35.2%・80.7%)は、47都道府県を同じ名簿・同じ物差しで数えた値です(1枚レポートと同じ計算)。