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CrossHealth / 薬局アクセスレポート

徒歩10分では薬局に届かない人は、圏内の66.3%。
誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局は、23軒。

誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局は、値を出していない内子町・伊方町を除いた値です。

愛媛県 八幡浜・大洲医療圏・5市区町村/いま=2025年・将来=2040年/薬局は厚生局 保険薬局名簿(2026年7月1日現在・近畿厚生局の管内=福井・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山の7府県は6月1日現在)/概要版・無料 数字の出どころと数え方 →

66.3%
徒歩10分では薬局に届かない人(愛媛県37.8%・全国25.3%)
23軒
誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局(圏内の薬局の35.9%)
61.0〜92.3%
徒歩10分では届かない人の割合の、市区町村ごとの開き
70軒
圏内の薬局

なぜ数えるのか

「ここがなくなると遠くなっちゃって困るのよ」——閉局が心配されている薬局で、患者さんから聞いた声です。米国では、薬局が閉まったあと、残された人の服薬が続かなくなることが報告されています(処方薬を切らさず手元に持っていた日数の割合が、閉局のなかった人と比べて閉局後3か月で約6ポイント低くなり、その差が12か月続いた)。私たちが確かめた範囲では、日本で薬局が閉まったときに、服薬がどれくらい続かなくなるかは、まだ調べられていません。車を使えない人にとって、歩いて行ける1軒は、便利さではなく薬を受け取り続けるための足場です。制度の上でも、健康の相談や自宅への訪問を担う薬局が位置づけられています(健康サポート薬局・地域連携薬局/医薬品医療機器等法 第6条の2第1項第4号・同施行規則 第1条の2第2項第5号)。どこにその1軒があるかを知っておけば、閉まる前に、別の届け方を用意できます。

文・木内翔太

いま(2025年)── 歩いて届くか徒歩10分で届かない人は66.3%。市区町村では61.0%から92.3%まで開く

圏全体の66.3%は、愛媛県全体(37.8%)より大きい。開きの両端は八幡浜市と伊方町である。

いま(2025年)── 歩いて行ける唯一の薬局誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局は23軒。圏内の薬局の35.9%にあたる

その唯一の薬局は圏内の薬局の35.9%にあたる(愛媛県44.5%・7町を除く、全国35.2%)。

この数は、徒歩10分という1つの物差しで見た場合です。どの薬局も、在宅の訪問・健康の相談・夜間や休日の対応などで、地域を支えています。

その市区町村の薬局のうち、誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局の割合(色は地図と同じ)。軒数は補足の表に。「—」は、数字が1つの店を指してしまうため値を出していない市区町村です(薬局が1〜2軒の町、誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局が1軒の町など。1枚レポートと同じ線)。

2040年 ── 処方せん2040年の処方せんは、分業率が上がると置いても減る

圏内の院外処方せんは2025年の78万枚から2040年に60万枚へ、23.8%減る。院外処方率(圏内67.9%・愛媛県69.7%・全国80.7%)が全国の医療圏の中央値81.2%まで上がると置いても、8.8%減る。

では、どうすればよいか薬局が10軒以上ある3市区町村のうち2で、誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局が3割を超える

3割で選び分けても対象は絞れないため、圏内で徒歩10分では薬局に届かない7.9万人(66.3%)に、備える手立て(承継の相談先・自宅への訪問・オンライン服薬指導と配送)が使える状態にあるかを、確かめておくことができます。

無料レポート

八幡浜・大洲医療圏の市区町村の1枚(A4)

薬局の数と、歩いて届く範囲を、A4の1枚にまとめました。出典と作成時点を入れてあるので、そのまま会議やご相談の資料にお使いいただけます。受け取る地域をお選びください。

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補足数字の中身と数え方

5市区町村の数字(表)
番号市区町村人口薬局数徒歩10分では
届かない人
徒歩10分以内に
1軒しかない人
歩いて行ける
唯一の薬局
1八幡浜市 →28,9242361.0%3,1595軒(21.7%)
2大洲市 →36,7362262.3%6,7769軒(40.9%)
3西予市 →32,0811967.8%2,1099軒(47.4%)
4内子町 →13,870570.6%—※—
5伊方町 →7,349192.3%570—

番号は地図と同じ(市区町村コードの順)。人口は2025年の推計。「1軒しかない人」は、徒歩10分以内に薬局が1軒しかない人の数(1枚レポートと同じ値)。「誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局」の割合は、その市区町村の薬局数に対する割合。「1軒しかない人」の「—」は、薬局が無い・少ない町など、数字が特定の店の利用者を指してしまう町で、1枚レポートと同じく出していません。※この町の人数は、同じ県の小さな町の人数が引き算で分かってしまうため、出していません。「—」は、数字が1つの店を指してしまうため値を出していない市区町村です(薬局が1〜2軒の町、誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局が1軒の町など。1枚レポートと同じ線)。見出しの23軒は、「—」の市区町村を除いた値です(表の軒数の合計と一致します)。

限界と数え方・地図の使い方
  • 出所:厚生局・GMIS・NDBオープンデータ・社人研の将来推計人口など。検算と不確実性は方法論のページに。
  • 言えること:地域単位(二次医療圏・市区町村)で、住民が歩いて薬局に行けるか。
  • 言えないこと:個々の薬局の見通し・個店の順位・出店や撤退の判断は扱いません。
  • 徒歩分:250mメッシュ(2025年推計人口)ごとに道路網(OSRM)で計算。八幡浜・大洲医療圏の外の薬局も歩いて届けば数えます。
  • 歩いて行ける薬局が1軒しかない人:徒歩10分以内にある薬局がちょうど1軒の人。その1軒が閉まると、歩いて10分では届かなくなる。
  • 薬局の数:厚生局 保険薬局名簿(2026年7月1日現在・近畿厚生局の管内=福井・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山の7府県は6月1日現在)。調剤を行う薬局のみ。
  • 人口は2020年国勢調査をもとにした推計(社人研2023年推計)で、2021年以降の人口の動きは反映していません。薬局は2026年7月の名簿です。
  • なぜ10分か:国の都市評価は徒歩圏を半径800mとしています。これを不動産広告の換算(道路距離80mで1分)に当てると10分。CrossHealthはこの10分を目安に用いています(国土交通省「都市構造の評価に関するハンドブック(改定版)」令和8年1月 p.16・p.21/不動産の表示に関する公正競争規約施行規則 第15条第9号)。道路網の徒歩10分は、直線でおよそ600m相当で、800mより狭い範囲です(大阪・茨城・鳥取の72,834メッシュで一致率95.4%)。
  • なぜ数えるのか(出典):Qato DM, et al. JAMA Netw Open. 2019;2(4):e192606(米国の閉局と服薬の継続)/医薬品医療機器等法 第6条の2第1項第4号・同施行規則 第1条の2第2項第5号(薬局の役割)。
  • 地区の物差し:医師には、国が地区ごとに数える「無医地区」があります。薬局について国が公表しているのは、私たちが確かめた範囲で、町村に1軒も無いかどうか(無薬局町村)までです。
  • 誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局:徒歩10分以内に薬局が1軒しかない人がいて、その人にとってのその1軒。愛媛県内に住む人について数え、その1軒が愛媛県内にあるものに限ります。圏・市区町村の値は、その1軒の所在地(圏内・市区町村内)で数えています。
  • 処方せん:NDBの医療圏別実績に、年齢ごとの受療率を固定して将来人口を当てた推計(医療圏の単位。市区町村ごとの推計はしていません)。分業率の仮定:院外処方率(処方箋料の算定回数を、処方料と処方箋料の合計で割った値・NDBオープンデータ)が全国の医療圏の中央値(81.2%)より低い圏は、2040年までにその値まで上がるとしました。
  • 閉局:閉局の数は、名簿の版をそろえたあとに、この圏と都道府県のページで一緒に出します。
  • 医療圏は国土数値情報A38由来のマスタ(第8次医療計画準拠)。市区町村の境界は国土数値情報 行政区域(2024年1月1日)。
  • 県の「誰かにとって、歩いて行ける唯一の薬局」の数と割合は、数字が特定の店を指すことになる市区町村を除いて数えています(全国の値は除いていません)。
  • 全国の値(25.3%・35.2%・80.7%)は、47都道府県を同じ名簿・同じ物差しで数えた値です(1枚レポートと同じ計算)。