CrossHealth(クロスヘルス)合同会社
なぜ、歩いて行ける薬局を数えるのか
「ここがなくなると遠くなっちゃって困るのよ」——閉局が心配されている薬局で、患者さんから聞いた声です。
1薬局が閉まると、何が起きるか
米国では、薬局が閉まったあと、残された人の服薬が続かなくなることが報告されています(処方薬を切らさず手元に持っていた日数の割合が、閉局のなかった人と比べて閉局後3か月で約6ポイント低くなり、その差が12か月続いた)。
2歩いて行ける1軒は、足場
車を使えない人にとって、歩いて行ける1軒は、便利さではなく薬を受け取り続けるための足場です。
制度の上でも、健康の相談や自宅への訪問を担う薬局が位置づけられています(健康サポート薬局・地域連携薬局/医薬品医療機器等法 第6条の2第1項第4号・同施行規則 第1条の2第2項第5号)。
3日本では、まだ測った研究が見当たらない
私たちが確かめた範囲では、日本で薬局が閉まったときに、服薬がどれくらい続かなくなるかは、まだ調べられていません。
- 中医協で「薬局が無い・なくなる」ことはどう議論されてきたか閉じた後に住民の服薬や健康がどう変わったかを示す発言は、今回の語の組み合わせでは見当たらなかった(付録)。
- 47都道府県の医療計画は「薬局が無い・なくなる」をどう書いているか47都道府県の医療計画のうち、薬局がもともと無い・届きにくい地域(無薬局町村・へき地の薬局)に触れているのは13都道県(表)。薬局が閉じること(後継者のいない薬局の廃止、人口減少による事業継続の困難)に触れているのは2県(引用6・7)で、閉じた後に住民・患者の服薬やアクセスがどうなるかを書いた文は、今回の語の組み合わせでは見当たらなかった。
4なぜ、徒歩10分か
5だから、こう測っています
どこにその1軒があるかを知っておけば、閉まる前に、別の届け方を用意できます。
文・木内翔太